Jサイクルツアー2010第12戦全日本実業団サイクルロードレースin南信州松川
2010年8月 2日 Web Staff
ジェイサイクルツアー南信州松川大会が長野県上伊那郡松川町で開催され、中村誠選手(宇都宮ブリッツェン)が優勝、シマノでは平塚が2位、ツアーリーダーの畑中が3位に入った。
-----以下 シクロワイヤードより転載-----

パレードスタート: photo:HIdeaki.TAKAGI福島晋一プロデュースの難コース
7月31日、8月1日に長野県松川町で行われた南信州松川ロード。飯田市を含めた南信州エリアで行うレースとして今年から新設のものだ。
コースは標高差110mの坂を上り、あとは少しのアップダウンのあるもので、テクニカルな下りと含めて総合力が問われる厳しいものだ。
このコースは、福島晋一(クムサン・ジンセン・アジア)らボンシャンス飯田関係を中心としたメンバーの練習コースに当たる。飯田ロードの後継地として、福島がこのコースの原案を実行委員会へ提示、若干難易度を低くした(これでも!)ものが今回のコースだ。
TRはフルコースの1周7.5kmで、他クラスはきつい部分の1周4.0kmコースが使われた。

2周目、長く伸びるメイン集団: photo:HIdeaki.TAKAGI
2回できた先頭集団
ニッポは海外遠征のため出場していないが、愛三工業などほぼフルメンバー。1ヶ月ほどレースがあくため、ここでいい感触をつかんでおきたいところだ。台風 の目は鹿屋体育大学だ。世界戦やジャパン合宿などで数人が不在だが、ベストメンバーといっていい7人が参加。国内トップチームとの対決が注目された。
1周目の上りからアタックがかかる。抜け出したのは澤田賢匠(マトリックスパワータグ・コラテック)、小段亮(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)、伊藤雅 和(鹿屋体大BLUE SKY)だ。2周目に平塚吉光(シマノレーシング)、辻善光・斉藤翔太(宇都宮ブリッツェン)、永良大誠(マトリックスパワータグ・コラテック)が合流し て7人に。ここでは平塚が積極的に走る。メイン集団は森本誠(イナーメ・アイランド信濃山形-TR)、チームマッサが引く。
4周目の上り区間で、追い上げたメイン集団が先頭集団を捕らえ、6人の先頭集団が再形成される。平塚吉光(シマノレーシング)、真鍋和幸・永良大誠(マト リックスパワータグ・コラテック)、中村誠(宇都宮ブリッツェン)、内間康平・山本元喜(鹿屋体大BLUE SKY)だ。

10周目の先頭集団、中村誠(宇都宮ブリッツェン)がハイペースを維持する: photo:HIdeaki.TAKAGI
その後、先頭は山本、永良が下がって4人に。いっぽうで3分差にまで開いたメイン集団は、鈴木真理(シマノレーシング)が中心となってペースを上げて人数が絞り込まれる。7・8周目のこのペースアップでメイン集団は9人になる。
鈴木真理のペースアップで2分を切った先頭4人との差は、その後は縮まらない。そのあとを継ぐ選手が少なかったことと、先頭は中村がハイペースを維持していたためだ。
後続から畑中がアタック
2分差の後続集団から11周目に畑中勇介(シマノレーシング)がアタック。残り3周で2分弱の差。先頭がタレてくれば、そしていつもの畑中のキレがあれば追いつけない差ではない。そして先頭では中村と平塚のペースアップに真鍋と内間が下がっていく。
後続からアタックした畑中は、こぼれてきた内間や真鍋をパスしていくが、先頭2人との差は縮まらない。

ラスト2キロ、中村誠(宇都宮ブリッツェン)が仕掛ける: photo:HIdeaki.TAKAGI中村と平塚のマッチレース
ラスト2周に入ってすぐ、中村がアタックする。これは平塚が冷静に対処。ここからゴールに至るまでの15kmにわたって2人の仕掛け合いが始まる。平塚も 応戦するが、仕掛けの中心は中村。後ろから畑中が追っているため、ペースを落とさずにアタックを掛けていく。最終周回の上りを過ぎてもまだ仕掛け合いは続 く。中村主導で結局ゴールまで進み、先駆けした中村が平塚を離してゴール。自身初めての実業団レース優勝を果たした。
中村は07年実業団BR-1(当時の最高ランク)ランキング第2位だが今までタイトルとは無縁だった。高い登坂能力に加え、スプリント力も持ち合わせる脚質で活躍してきた。

中村誠(宇都宮ブリッツェン)が優勝: photo:HIdeaki.TAKAGI
ミヤタ、ブリヂストン・アンカー、マトリックスパワータグ、ダイハツ・ボンシャンス飯田を経て、現在の宇都宮ブリッツェンでようやく念願の1勝を挙げた。本人の言葉通り、これからの活躍が期待される。
平塚は2位となったが、序盤から逃げたメンバーであり、じつに全体の9割を先頭集団で走っている。中村との掛け合いにも耐えて、もう完全に国内トップ選手の一人となった。
鹿屋体育大学は常にレースの動きの中核におり、全員の高い能力を見せ付けた。内間がラスト3周で脱落したのは、本人の実力からは意外だった。ここは中村と平塚の力が、強い内間をさらに上回ったと考えるのが自然だろう。

TR 表彰: photo:HIdeaki.TAKAGI優勝の中村誠「ただ勝つことだけを考えていた」
「優勝できてうれしいです。でも自分にそれを喜んでいる時間はない。これがスタートになるので次に勝つことが本当の強さだと思う。だから今日の1勝は通過点にしたい」
「逃げの人数が減っていったけども、ここは人数が少なくとも走れるコース。追走も劇的に詰まるとは思わなかった。ラスト5周くらいからはこの逃げている集 団でゴールへ行くと考えていた。畑中選手の追走は知っていたけれども、ここは不得意ではないコースなので、追いつかれることはないと思っていた。ラスト2 周は、平塚選手を千切れたらいいと思ったけれども、ゴールスプリントでも絶対負けないと思っていた」
「レース中は、ただ勝つことだけを考えていた。勝ってこの先に進みたいと思っていた。自分自身もチームもそれは同じ。今日は自分が勝ったけれども、チームの誰かが勝てればいい。実業団では初優勝。今まで長くかかりました」
結果
TR 97.5km
1位 中村誠(宇都宮ブリッツェン)2時間58分26秒
2位 平塚吉光(シマノレーシング)
3位 畑中勇介(シマノレーシング) +01分57秒
4位 内間康平(鹿屋体大BLUE SKY) +03分17秒
5位 真鍋和幸(マトリックスパワータグ・コラテック)
6位 吉田隼人(鹿屋体大BLUE SKY) +03分33秒
7位 森本誠(イナーメ・アイランド信濃山形-TR)
8位 鈴木譲(シマノレーシング) +05分11秒
9位 小坂光(宇都宮ブリッツェン)
10位 伊勢直人(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)



















