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クリテリウム・アンテルナシオナル2010

2010年3月29日 Web Staff

3月27日〜28日、地中海に浮かぶコルシカ島で第79回クリテリウム・アンテルナシオナル(UCI2.HC)が開幕されました。

スキルシマノからは土井雪広選手が出場いたしました。

2日間で3ステージの日程で開催される短いステージレースですが、今年のツールドフランスの注目のマッチアップとなるアームストロング(アメリカ)とコンタドール(スペイン)が、今シーズンこのレースで初めて顔をあわせ る事で注目されるレースとなりました。

土井選手も2日間を無事完走。第1ステージではコース途中に設定された山岳ポイントを獲得するなど、積極的な走りをみせ、総合74位で完走を果たしました。

--------------- 以下シクロワイヤードより転載 -----------------


クリテリウム・アンテルナシオナル2010第1ステージ

コンタドールvsランスの初戦 ブイグのフェドリゴが頂 上ゴールを制す

2010/03/28(日) 10:19 Kei Tsuji

3月27日、地中海に浮かぶコルシカ島で第79回クリテリウム・アンテルナシオナル(UCI2.HC)が開幕。アームストロング(アメリカ)と コンタドール(スペイン)が今シーズン初めて顔を合わした。ステージ優勝は、頂上ゴールを制したピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコ ム)。

スタート地点に登場したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ): photo:A.S.O.スタート地点に登場したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ): photo:A.S.O.

毎年3月下旬に開催されるクリテリウム・アンテルナシオナルは、2日間の日程で開催される短いステージレース。2日目は短いロードレースと個人タイムトライ アルが行なわれるのが通例だ。今年はコルシカ島を舞台に開催された。

開幕前から、ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)とアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)の直接対決に注目が集まった今大 会。レースには他にもカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)らが顔を揃え、ハイレベルな闘いを予感させた。

コルシカ島南部の山岳地帯を走る選手たち: photo:A.S.O.コルシカ島南部の山岳地帯を走る選手たち: photo:A.S.O.

な お、過去に5回総合優勝に輝いているイェンス・フォイクト(ドイツ、サクソバンク)は、同時期開催のボルタ・ア・カタルーニャ出場中のため欠場。スキル・ シマノからは、今年も土井雪広が出場した。

初日の第1ステージは、ポルト・ヴェッキオからロスペダル峠まで、5つのカテゴリー山岳をクリアする難易度の高い175km。最後のロスペダル峠は登坂距 離14.2km・標高差863m・平均勾配6.2%の難関山岳であり、中盤から勾配はコンスタントに7%を刻む。

レース前半に逃げたアルバート・ティマー(オランダ、スキル・シマノ)とセドリック・ピノー(フランス、ルーベ・リール):  photo:A.S.O.レース前半に逃げたアルバート・ティマー(オランダ、 スキル・シマノ)とセドリック・ピノー(フランス、ルーベ・リール): photo:A.S.O.

レース はヤン・ウゲ(フランス、スキル・シマノ)とクリストフ・モロー(フランス、ケースデパーニュ)のファーストアタックでスタート。遅れて先頭に合流したア ルバート・ティマー(オランダ、スキル・シマノ)とセドリック・ピノー(フランス、ルーベ・リール)の2人が抜け出して逃げ始めた。

1つ目のカテゴリー山岳はピノーが先頭で通過し、その後方では土井雪広が3番手通過する。先頭のティマーとピノーは大きなリードを稼げないまま、 110km地点でメイン集団に吸収された。

レース後半に逃げたディミトリ・シャンピオン(フランス、アージェードゥーゼル)、ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)、ブ リース・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ): photo:A.S.O.レー ス後半に逃げたディミトリ・シャンピオン(フランス、アージェードゥーゼル)、ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)、ブリース・フェイ ユ(フランス、ヴァカンソレイユ): photo:A.S.O.

 一旦フリダシに戻ったメイン集団からは、 この日3つ目のカテゴリー山岳でディミトリ・シャンピオン(フランス、アージェードゥーゼル)、ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)、 ブリース・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ)がアタック。このフレンチトリオは50秒ほどのリードを得て2つのカテゴリー山岳を越えた。

メイン集団はアスタナやエウスカルテルがコントロールし、最後のロスペダル峠までに逃げていたシャンピオンらを吸収。登坂距離14.2kmのロスペダル峠 は、コンタドールのためにアスタナチームがペースを作って上って行く。

ロスペダル峠で飛び出したピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)とティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャッ ク): photo:A.S.O.ロスペダル峠で飛び出したピエリック・フェドリゴ(フ ランス、Bboxブイグテレコム)とティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック): photo:A.S.O.

有力選手の中で最初に脱落したのはアームストロング。ゴールまで5kmを残して、ヴィノクロフが牽くメイン集団からアームストロングが脱落してしまう。

アームストロングの後退に伴い、ラスト2kmでチームメイトのティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)がアタックすると、これにフェドリゴが 合流。コンタドールはこの動きに反応出来なかった。

ロスペダル峠で独走するピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム): photo:A.S.O.ロスペダル峠で独走するピエリック・フェドリゴ(フラン ス、Bboxブイグテレコム): photo:A.S.O.

先頭ではフェドリゴとマシャドが集団を振り 切ってゴールへ。最後はマシャドを振り切ったフェドリゴが独走に持ち込み、マシャドを11秒、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)率いるメ イン集団を15秒引き離してゴールした。

「今日はゴールが近づくに連れて調子が上がって行った。最後は脚の好調さを実感したから勝負に出たんだ。昨日この(ロスペダル峠の)上りを下見したけど、 悪天候の影響で頂上までチェック出来なかった。今日アタックしたのは、まさに昨日下見を諦めた場所。集団に捕まらずに逃げ切ったことは本当に驚きだ」。今 シーズン初勝利を飾ったフェドリゴは自分の走りに驚いている様子。

独走でロスペダル峠にゴールするピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム): photo:A.S.O.独走でロスペダル峠にゴールするピエリック・フェドリゴ (フランス、Bboxブイグテレコム): photo:A.S.O.

フェドリゴはボーナスタイム10秒 し、総合リーダージャージを獲得。翌日の第2ステージ・平坦ロードレースと第3ステージ・個人タイムトライアルでリーダージャージを守り切ることが出来る だろうか。

注目のコンタドールは1分13秒遅れ、アームストロングは4分51秒遅れでゴール。二強が早々に総合争いから脱落した。土井雪広は13分30秒遅れでゴー ルしている。

リーダージャージに袖を通したピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム): photo:A.S.O.リーダージャージに袖を通したピエリック・フェドリゴ (フランス、Bboxブイグテレコム): photo:A.S.O.

コンタドールはガゼッタ紙のインタ ビューの中で「昨夜からアレルギーに悩まされていたんだ。2年前のジロ・デ・イタリアでも同じアレルギーに苦しめられたけど、あの時は重要なステージの日 に雨が降ったので助かった。今は落ち着いて戦況を見ている。チームの動きはとても良かったよ。明日の個人タイムトライアルは僕向き。雨が降って空気が洗浄 されたらいいんだけど」と語っている。

対するアームストロングは「今は(5月の)ツアー・オブ・カリフォルニアに向けて調子を上げている段階。カリフォルニアはチームにとって重要なレース。で も一番重要なのは7月に開催されるロッテルダムからパリまでの3週間のレースだ」とコメント。アームストロングはカリフォルニアでリーヴァイ・ライプハイ マーをアシストする予定だ。

二強が沈む中、サンチェスやエヴァンス、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)らは集団内でゴール。逆転総合優勝に向けて好 ポジションにつけている。

レース展開はレース公式サイト、選手コメントはガゼッタ紙より。


クリテリウム・アンテルナシオナル2010第1ステージ結果
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)      5h19'45"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)           +11"
3位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)            +15"
4位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
5位 ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)
6位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
7位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)
8位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)
9位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック)
10位 ダビ・ロペスガルシア(スペイン、ケースデパーニュ)

23位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)           +1'13"
50位 ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)       +4'51"
75位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)                  +13'30"

個人総合成績
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)      5h19'35"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)           +15"
3位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)            +21"
4位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)       +25"
5位 ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)
6位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
7位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)
8位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)
9位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック)
10位 ダビ・ロペスガルシア(スペイン、ケースデパーニュ)

ポイント賞
ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)

山岳賞
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)

新人賞
ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)

チーム総合成績
レディオシャック

 


クリテリウム・アンテルナシオナル2010第2ステージ

スカイのダウニングが集団スプリントを制す フェドリゴ 首位堅守

2010/03/29(月) 07:43 Kei Tsuji

3月28日、クリテリウム・アンテルナシオナル(UCI2.HC)第2ステージでラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)が勝利。ダウ ニングは大集団でのスプリント勝負を制し、今シーズン初勝利を飾った。

コルシカ島南部の海岸近くを走る: photo:A.S.O.コルシカ島南部の海岸近くを走る: photo:A.S.O.

2日間という短期間に3ステージを消化するクリテリウム・アンテルナシオナル。2日目は午前に第2ステージ(ロードレース)、午後に第3ステージ(個人タイ ムトライアル)が行なわれた。ロードレースのコース全長は75kmと短く、難易度の低いカテゴリー山岳が1つ設定されただけのフラットコース。ゴール前は ジワリと上り基調だ。

午後に個人タイムトライアルが控えているため、スタート時間は早めの午前9時21分。スタート後すぐ、3.5km地点で6名の逃げが決まった。

エゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)やユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)を含む6名の逃げグループ:  photo:A.S.O.エゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)や ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)を含む6名の逃げグループ: photo:A.S.O.

集団から飛び出したのはエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)やデミトリ・フォフォノフ(フランス、アスタナ)、ユッシ・ヴェッカネン(フィン ランド、フランセーズデジュー)、ティエリー・ウポン(フランス、スキル・シマノ)、ルノー・ディオン(フランス、ルーベ・リール)、エデュアルド・ゴン サロ(スペイン、ブルターニュ・ブルターニュ・シュレー)。

しかしコース全長が短いことと、総合27位・2分02秒遅れのマルティネスが入っていたことが影響して、逃げグループのタイム差は上限1分。レース後半に 入るとチームHTC・コロンビアとチームスカイによる強力な集団ペースアップが始まり、逃げグループはゴール5km手前で全て吸収された。

チームメイトに守られて走るピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)、その後方にランス・アームストロング(アメリカ、レ ディオシャック): photo:A.S.O.チームメ イトに守られて走るピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)、その後方にランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック): photo:A.S.O.

最後はHTCコロンビアトレインが先導するカタチで集団スプリントに突入。ト レインに発射されたミハエル・アルバジーニ(スイス)の後方からスプリントを仕掛けたダウニングが先頭に立つと、そのままリーダージャージのピエリック・ フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)らを抑え込んでゴール。接戦のスプリント勝負を制した。

これまでイギリスやアメリカの格下チームを渡り歩き、今年プロツアーチームのチームスカイに移籍したダウニング。トラック競技でも好成績を残す小柄なスプ リンターだ。

集団でのスプリントを制したラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ): photo:A.S.O.集団でのスプリントを制したラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ): photo:A.S.O.

「クリテリウム・アンテルナシオナルにはこの第2ステージを狙って出場したんだ。見事その目標を達成出来た。最後の15kmはチームスカイの選手たちが力を尽 くしてポジションを守ってくれ、ラストの数キロはコロンビアトレインに乗った。向かい風だったのでギアを1つ落としてスプリントへ。その対応が功を奏した よ」。ダウニングにとってはこれがチームスカイ移籍後初勝利だ。

総合リーダージャージはフェドリゴがキープ。ステージ3位に入ったフェドリゴはボーナスタイム2秒を獲得し、総合リードを広げることに成功している。

ステージ優勝を飾ったラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)が表彰台に上る: photo:A.S.O.ステージ優勝を飾ったラッセル・ダウニング(イギリス、 チームスカイ)が表彰台に上る: photo:A.S.O.

フェドリゴは総合2位のティアゴ・マシャド (ポルトガル、レディオシャック)から17秒、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)から23秒、その他ライバルたちから27秒のリードを得 て最終個人タイムトライアルに挑むこととなった。

この日、土井雪広(日本、スキル・シマノ)は20秒遅れの集団でゴール。このクリテリウム・アンテルナシオナルはツール・ド・フランスと同じASO主催 レースであり、7月のツール出場を目指すスキル・シマノは、連日逃げグループに選手を送り込む積極性を見せている。

レース展開、選手コメントはレース公式サイトより。


クリテリウム・アンテルナシオナル2010第2ステージ結果
1位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)           1h42'20"
2位 ミハエル・アルバジーニ(スイス、チームHTC・コロンビア)
3位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)
4位 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)
5位 フロリアン・ヴァション(フランス、ルーベ・リールメトロポル)
6位 アルノー・モルミ(フランス、ルーベ・リール)
7位 ジェレミー・ギャラン(フランス、ソール・ソジャサン)
8位 ジミー・アングルヴァン(フランス、ソール・ソジャサン)
9位 ビエル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)
10位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
70位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)                    +20"

個人総合成績
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)      7h01'53"
2位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)           +17"
3位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)            +23"
4位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)       +27"
5位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
6位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)
7位 ダビ・ロペスガルシア(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック)
9位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)
10位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア)      +31"

ポイント賞
ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)

山岳賞
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)

新人賞
ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)

チーム総合成績

レディオシャック


クリテ リウム・アンテルナシオナル2010第3ステージ

コンタドールを2秒差で下したミラーが優勝 フェドリゴ が大会制覇

3月28日午後に行なわれたクリテリウム・アンテルナシオナル第3ステージ・個人タイムトライアルは、最速タイムを叩き出したデーヴィット・ミ ラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)が優勝。ステージ13位に入る走りを見せたピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)が 総合優勝に輝いた。

晴れ渡るポルト・ヴェッキオで開催された個人タイムトライアル: photo:A.S.O.晴れ渡るポルト・ヴェッキオで開催された個人タイムトライアル: photo:A.S.O.

最終日午後に行なわれた第3ステージは、ポルト・ヴェッキオの街中を舞台にした7.7kmの個人タイムトライアル。序盤に高低差60mの小高い丘を越え、後 半に平坦路が続く比較的難易度の低いコースが設定された。

トップタイムを叩き出したのは、総合11位に付けていたデーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)。ミラーは7.7kmを平均スピー ド47.0km/hで駆け抜け、9分49秒のトップタイムをマークした。

トップタイムを叩き出して優勝したデーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ): photo:A.S.O.トップタイムを叩き出して優勝したデーヴィット・ミ ラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ): photo:A.S.O.

ミラーはアルベルト・コンタ ドール(スペイン、アスタナ)を2秒、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)を3秒上回る走りで優勝。勝利数が伸び悩むガー ミン・トランジションズに今シーズン5勝目をもたらした。

昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ 個人TT以来となる久々の勝利を掴んだミラーは「体格と空力的なアドバンテージを活かして、追い風のダウンヒルでリードを広げることが出来たと 思っている。今日は調子がとても良くて、レースをエンジョイ出来たよ」とコメントしている。

ステージ13位のタイムで総合リードを守り切ったピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム):  photo:A.S.O.ステージ13位のタイムで総合リードを守り切ったピエ リック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム): photo:A.S.O.

総合リーダー ジャージを着て最後に走ったフェドリゴはミラーから17秒遅れのステージ13位に入り、ライバルたちの追撃を振り切って総合優勝。ステージ3位のロジャー スが総合2位に入った。

初日の第1ステージで優勝し、そのリードを最後まで守り抜いたフェドリゴ。前回の優勝は昨年ツール・ド・フランス第9ステージでの優勝だ。「今回はツールで勝利 した時とはまた違った嬉しさ。このクリテリウム・アンテルナシオナルはレースクオリティーの点で有数のビッグレースであり、総合優勝を誇りに思っている よ。これからはアルデンヌ・クラシックで更なる活躍を目指す。僕はプロ11年目の31歳だけど、まだ自分の限界が分からない。自分でもまだまだ驚くことが 多いぐらいだ」。

総合表彰台、左から2位マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)、優勝ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bbox ブイグテレコム)、3位ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック): photo:A.S.O.総合表彰台、左から2位マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビ ア)、優勝ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)、3位ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック): photo:A.S.O.

 注目のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)は12秒遅れのステージ8位、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)は 13秒遅れのステージ9位とまずまずの結果。そんな中、ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)は19秒遅れのステージ15位に沈んだ。 アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)を1秒下回るタイムだ。

レディオシャックのヨハン・ブリュイネール監督は「ランスの後半の走りは素晴らしかった。前半に力を温存しすぎたようだ。終盤は本当に追い込んでいたし、 走りに対して不満は無い。チーム全体が上り調子だと感じている」と、エースの走りを問題視していない。

チーム総合成績トップに輝いたレディオシャック: photo:A.S.O.チー ム総合成績トップに輝いたレディオシャック: photo:A.S.O.

アームストロング本人は「昨日は 本当に厳しいステージだった。例年この時期にあんな長い上り(ロスペダル峠)は走らないんだ。もう少しレーススケジュールに余裕があってもいいけど、コル シカ島で走ってみたかったので満足している」とコメント。楽観的に結果を受け止めている。

レディオシャックは若手のティアゴ・マシャド(ポルトガル)が総合3位に入るとともに、新人賞を獲得。チーム総合成績トップに輝いた。

レース展開、選手コメントはレース公式サイト、ならびにレディオシャック公式サイトより。


クリテリウム・アンテルナシオナル2010第2ステージ結果
1位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)      9'49"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)              +02"
3位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)      +04"
4位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ)            +09"
5位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、エウスカルテル)           +11"
6位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア)        +12"
7位 ローラン・マンジェル(フランス、ソール・ソジャサン)
8位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
9位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)             +13"
10位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)            +15"
86位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)                    +1'07"

個人総合成績
1位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)      7h11'59"
2位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)     +14"
3位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)           +15"
4位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)            +19"
5位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・トランジションズ)
6位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)       +22"
7位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)         +25"
8位 マキシム・モンフォール(ベルギー、チームHTC・コロンビア)       +26"
9位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック)             +35"
10位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、エウスカルテル)         +39"
74位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)                  +14'52"

ポイント賞
ピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)

山岳賞
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)

新人賞
ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)

チーム総合成績
レディオシャック

 

text:Kei Tsuji
photo:A.S.O.

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