熊本国際ロード
2009年11月15日 Web Staff

[上:強力なメイタン勢のアタックに後塵を拝した鈴木真理選手は4位]
[下:今シーズン限りで活動休止となるメイタンの中島選手が有終の美を飾る]
photo:Hideaki.TAKAGI/www.cyclowired.jp
11/15(日)に、九州地区唯一のUCIレース「熊本国際ロード」が開催されました。
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UCI「1.2」のワンデーレース、「熊本国際ロード」が開催されました。
このレースに、シマノレーシングから以下の6名がエントリー。
野寺秀徳
狩野智也
鈴木真理
飯野嘉則
畑中勇介
鈴木譲
※参加チーム=13チーム
国内の2009シーズンを締めくくる、UCIアジアツアー1-2のワンデーレース「熊本国際ロード」が開催されました。
レースは、スタート直後から、各チームのアタックが連発しますが、1分以上のタイム差が開く展開にはならず、50km地点までは一団のままレースは進んでいきます。
"アタック疲れ"が見え始めた50km過ぎに、韓国のクォンがスルスルと集団を抜け出すと、メイン集団はようやく動きを止め、レースは最初の静寂期に入りました。
その後、クォンが最大で3分のタイム差を得て逃げを続けますが、シマノレーシングなどを中心とした追走にその差は徐々に縮まっていき、115km過ぎにクォンはメイン集団に吸収されます。
時を同じくしてメイタン勢が攻撃を開始。集団はバラバラとなり、いくつかの展開を経て以下の5名の先頭集団が形成されました。
鈴木真理(シマノレーシング)
佐野淳哉(ニッポ)
福島晋一・清水都貴・中島康晴(メイタン)
メイタン勢は先頭に3名が入る絶好の展開を得て、得意のアタックを繰り返して主導権を握り、鈴木真理選手と佐野淳哉選手を消耗させていきます。
そして、残り2周で飛び出した中島康晴選手が独走を決めて、見事UCIレース初勝利を飾りました。
シマノレーシング勢では、鈴木真理選手の4位が最高位となり、今シーズンの公式戦を締めくくる形となっています。
このレースをもって、2009年シーズンの公式戦は全て終了しました。
1年を通して、たくさんのご声援をいただき、本当にありがとうございました。
来期もシマノレーシング一同がんばって参りますので、引き続きご声援のほど、宜しくお願いいたします。
◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
終盤にレースを完全支配し、表彰台を独占したEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン。その翌日に衝撃的なニュースが発表されたが、チームは北海道に続いてその完成形をシーズン最終戦で示した。
熊本国際ロード2009(UCI1.2)が熊本県山鹿市で行われた。コースは1周13.6kmを12周する168kmで、厳しい登坂区間あり、風の強い平地ありと、国際レースに相応しいものだ。13チーム69名が朝9時に鞠智城前をスタートした。
序盤からアタックの応酬が続く。普久原奨(チームブリヂストン・アンカー)が積極的にリード。日本・大学選抜の加藤哲史(順天堂大学)や西薗良太(東京大学)らも動く。なかでもよく動くのは普久原と福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)だ。
6周目にクォン・ジョンオ(大韓民国ナショナルチーム)が単独アタックするとメイン集団も落ち着き、3分近くまで差が開く。しかしこの逃げもレース後半の8周目から差が詰まり始め、10周目にメイン集団はクォンを吸収する。そこから激しいカウンターアタックがかかる。
この10周目で16人が先行する。メンバーは梅丹本舗の福島・清水都貴・中島康晴、シマノレーシング鈴木真理・野寺秀徳・狩野智也・飯野嘉則、NIPPO佐野淳哉・井上和郎、BSアンカー普久原・伊丹健治、ブリッツェン廣瀬佳正・清水良行、吉田隼人(鹿屋体育大学)、ジャン・ウェンロン(中国ナショナル)そしてチェ・ジョンギュン(韓国ナショナル)だ。その中から福島が単独で先行する。
11周目、さらにアタックがかかり、福島と清水都貴が先行、これに鈴木、佐野、中島が追いつき5人に。勝負はこの5人に絞られる。ここで3人そろえる梅丹勢が圧倒的に有利だ。福島と清水が波状攻撃を仕掛け、そして満を持して中島がアタック。先行する中島を、後続4人では鈴木と佐野が追うが、差が縮まらない。もちろん福島と清水は引かない。そして最終周回、下りきって30秒差にまで迫るが、再び広がる。中島は後続に1分の差をつけて、メジャーレース2勝目を挙げた。後続も福島、清水と続いた。
レースが動いたのは終盤の3周。この場面で梅丹は先手で仕掛けて常に他チームに追わせる展開に持ち込んだ。そしてラスト2周で5人中3人を送り込んだ時点でチームの優勝は決まった。
1週間前のおきなわでは、若い伊丹健治と阿部嵩之の実力を計れずに後塵を拝したが、終盤までは梅丹が磐石の展開だった。北海道とこの熊本では、個々の高い戦力に加え、フランス拠点で戦ってきたチームの団結力をいかんなく発揮した。最終戦で梅丹は国内チームの一つの完成形を示した。
レース後の会見で梅丹メンバーは感想と来期について次のように語る(この時点ではまだ来期体制は発表されていない)。
各選手たちのコメント
優勝:中島康晴「自分の優勝を実感したのは残り500mくらい。チームは勝つと思いましたが。自分の本籍は熊本で出身の鹿屋体育大学も九州なので応援をたくさんもらえたのが力になった」
「昨日のミーティングで、自分が勝ちに行きたいと話して今日に臨んだ。強いメンバーに支えられ、脚を貯められて、最後に力を出すことができた。福島晋一さんの「ナカジ、行け!」の無線の一言でアタックした。今日はチームの勝利です」
「今年の課題は勝てる選手になることだった。このチームでたくさん勝っている選手からいろいろなことが聞けたので、来年はもっと勝てる選手になりたい」
2位:福島晋一「おきなわではこのメンバーで3位4位5位で悔しかった。その教訓でこの成績で、今日は最高です」
「歳ですが自分も走れるのが今日もわかったので来年も走る。たくさん勝ちたい、そしてチームメイトを勝たせたい」
3位:清水都貴「今日はナカジにずっと「温存しろよ」と言ってあったので。すごくうれしいです」
「来年の目標はナカジがこのレースで2連覇をしないように(笑)頑張ります」
浅田顕監督「まず観客が多く驚いた。その中でいい成績を出せて嬉しい。勝因はおきなわで展開的に悔しいレースをしたので、今日それを挽回する必要があったので。そして支援いただいている梅丹本舗の新商品が充実してきて選手のパフォーマンスを上げられた。グラファイトデザインのフレームもいい仕上がりになり、それらが重なって今日はいいレースができた。光栄です」
「引き続きツール・ド・フランスに出るチームを1年でも早く作りたいと思う」
完璧なチームは次のステージへ
エキップアサダは決して仲良しチームという訳ではない。メンバーが自分の意見を言い、ぶつけ合う。それはひとえにチームの勝利のため。勝つという統一した意識で浅田監督のもと、メンバーが団結する。この団結力こそがチームの強さの原動力だ。個々の戦力ももちろんあるが、チームとして動いたときに無敵の強さを発揮する。ツール・ド・北海道しかり、そして今回の熊本しかりだ。実業団レースでは無敵の鈴木真理と佐野淳哉が、この熊本で4位5位に甘んじたのは、いみじくもそれを証明するものだ。
発表されたようにチームの来年は活動規模を縮小する。おそらくは移籍する選手もでてくるだろう。しかし強固な団結力で培った絆は切れることはない。いつか再び同じ意志を持ったメンバーが集まり、ともに戦う姿が見られるだろうし、それに期待したい。
◆[リザルト]
[熊本国際ロード - 熊本県山鹿市 - 1.2 - 168km ]
1位 中島康晴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)4時間28分55秒
2位 福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1分00秒
3位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1分24秒
4位 鈴木真理(シマノレーシング)+1分32秒
5位 佐野淳哉(TEAM NIPPO-COLNAGO)+1分39秒
6位 井上和郎(TEAM NIPPO-COLNAGO)+2分35秒
7位 清水良行(UTSUNOMIYA BLITZEN)+3分45秒
8位 チェ・ジョンギュン(韓国ナショナルチーム)
















