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ツール・ド・おきなわ #2

2009年11月 8日 Web Staff

[1ステージ][2ステージ]

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[上:飯野選手のアシスト受けた阿部嵩之選手がアタックを決めて最後の平地に突入]
[下:伊丹選手と同タイムでゴールすれば総合優勝だったがタイム差をつけられ2位]
photo(c):SHIMANO Racing

11/8(日)に、[第2ステージ]が行われました。

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11月7日〜8日の2日間に渡って、
UCI「2.2」のステージレース、「ツール・ド・おきなわ」が開催されています。

このレースに、シマノレーシングから以下の5名がエントリー。

野寺秀徳
狩野智也
鈴木真理
飯野嘉則
阿部嵩之
※参加チーム=20チーム

UCI2.2のステージレース「ツール・ド・おきなわ」の第2ステージが沖縄北部をまわる公道コースで開催され、序盤から逃げた15名のうち、伊丹選手(アンカー)と阿部嵩之選手(シマノレーシング)が最後まで生き残り、ゴール前のスプリントで素晴らしい加速をみせた伊丹選手が阿部嵩之選手を抑えてビッグレースでの勝利を手に入れました。

総合でも、ゴール前で2秒のタイム差とゴール時のボーナスタイムをを得た伊丹選手が、阿部嵩之選手を逆転して首位に躍り出て、大会史上初となる国内U23選手による優勝を勝ち取っています。

レースは序盤に15名の逃げが決まりこれをメイン集団が容認。すぐに約7分ほどまで差が開くも、例年のようにメイン集団でも追撃が組織されて1回目の普久川ダムの登りではタイム差は約5分に縮小。

そのまま北部のアップダウン地帯で差が詰まっていくと思われましたが、逆にタイム差は開いて海外線に出た時にはその差は9分30秒まで開きます。

2回目の普久川ダムの登りで先頭集団でアタックがかかり、頂上を越えた時点でその数は10名に絞られ、シマノレーシングの阿部嵩之選手と飯野選手もしっかりと残って終盤の攻防に備えます。

そして、東側のアップダウン地帯に入ると福島晋一選手(メイタン)が単独アタック。しかし、これは他の9名が落ち着いて対処してしばらく進んだところで吸収。

代わって、それまで休んでいた福島選手のチームメイトの菊池選手(メイタン)がカウンターで再び単独攻撃を仕掛けて約30秒ほどのアドバンテージを得ました。

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[レース序盤に決まった逃げに乗り終始阿部嵩之選手をサポートした飯野選手]
photo(c):SHIMANO Racing

既に後続の大集団は遠く離れており、シマノレーシングは阿部嵩之選手での勝利に作戦を絞り込んで職人飯野選手が強力にサポート。最後の登りに向けてほぼ単独で前をいく菊池選手を追って追走グループをリードしていきます。

そして、登りに入ると予定通りに阿部選手がアタックを開始。あっという間に先頭グループは分断され、前を行っていた菊池選手をパスして伊丹選手(アンカー)と共に阿部選手が一気に先頭に踊りでました。

2人は、そのままの勢いでラスト10kmの平坦を飛ばし続け、追いすがる福島選手(メイタン)を完全に排除。

そして、最後は勝った方が総合優勝という状況でマッチスプリントとなり、阿部選手の番手をきっちりととった伊丹選手が鋭い加速で一気に阿部選手を引き離して見事勝利を飾りました。

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[惜しくもチームとして優勝は果たせなかったものの飯野選手の走りは非常に光った]
photo(c):SHIMANO Racing

シマノレーシングは、阿部嵩之選手がステージ2位となり、総合でも逆転されて2位。それでも、個人総合ポイント賞を獲得し、また、団体総合でもシマノレーシングが1位の座を確保しました。

すぐそこまで見えていた「ツール・ド・おきなわ」初の優勝を逃したショックは大きかったですが、若手選手たちが自らの力でレースを展開して優勝争いを演じたことは、ここ数年のチーム作りの正しさを実証したと言えるでしょう。

◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
雨に見舞われた昨年とは打って変わり、爽やかな晴天に恵まれたツール・ド・おきなわ2009。先週まで雨が続いたが、この日は蒸し暑さを感じないほどの爽やかな気候で、地元の人が過ごしやすいとさえ言うほどだ。

ツール・ド・おきなわに集合した約3千800人あまりのサイクリストたちの頂点にたつ最高峰のチャンピオンレースは、国内トップチームと海外招待チーム20チーム・100人によって争われる。

朝7時に出走し、スタート間もない序盤、本部半島でアタックが開始される。海岸沿いの平坦路で差を広げた15人がメイン集団に約7分前後の差をつけて先行する。

伊丹健治(チームブリヂストン・アンカー)
福島晋一(梅丹本舗-グラファイトデザイン)
菊池誠晃(梅丹本舗-グラファイトデザイン)
ダニエル・ブラウンステイン(ドラパック・ポルシェ)
阿部嵩之(シマノレーシング)
飯野嘉則(シマノレーシング)
清水良行(ブリッツェン宇都宮)
ジャン・チェンジェ(韓国ナショナルチーム)
五十嵐丈士(チーム沖縄)
澤田賢匠(マトリックスパワータグ・コラテック)
真鍋和幸(TEAM NIPPO-COLNAGO)
チェンキンワイ(香港プロサイクリングチーム)
栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)
ラース・プリア(Le Tua)

一回目の普久川ダムの上りへ入る時点で、このメンバーとメイン集団のタイム差は6分30秒差。しかし辺戸岬通過時には9分ほどに広がり、2回目の普久川ダムへもこの15名で上ることになる。後方集団の動きが活性化しないなかで、既にレースは先行グループの選手たちの間で争われることが決まったという雰囲気になった。

ブラウンステイン(ドラパック・ポルシェ)が機材故障によるバイク交換で遅れ、澤田、チェン、脱落して人数を減らした逃げグループが2回目の普久川ダムをクリア。勝負は9人に絞られた。
福島晋一が頂上を先頭で越えると同時にやや飛び出すかたちになった。レースはここから後半戦の東海岸のアップダウンへ。

単独で逃げる福島は、第1グループに30秒ほどの差を持って先行する。後続からは好調の福島を逃がすまいとする阿部、伊丹がアタックを掛けて合流しようとするが、グループはそれを許さず、結果的にペースアップを呼び福島に迫る。

先行する福島が10kmほど逃げてから集団に吸収されると、代わって飛び出したのはボンシャンス飯田のキャプテンでもある五十嵐(チーム沖縄選抜で出場)。この動きに、下りを利用したアタックで菊池が追いつく。

菊池と五十嵐はしばらくランデブーを続けるが、やがてハイペースについていけなくなった五十嵐を置いて、菊池が一人逃げに入る。

菊池は粘り、約20kmに渡って有銘まで逃げ続けた。グループの先頭ではシマノレーシングの飯野が捨て駒となり、好調の阿部のために先行する菊池との差を詰めた。

最後の勝負どころ、源河の三段坂へ。上りに入った時点で菊池が先行。シマノレーシングは飯野がここまでのアシストの働きで力尽き、阿部に勝負を託す。その差は20秒ほどに。ここからは上りでの脚比べ勝負が始まる。

追走グループからは伊丹と阿部がじわじわと抜け出し、菊池を捉えると、パスしてそのまま快調に上り続ける。大型体型の阿部は伊丹のハイペースに時折顔をゆがませてあえぐが、喰らいつく。源河の頂上を越えてからゴールまでの平坦路は約20kmと長いため、伊丹も阿部を突き放すことなくペースを保つ。

2人に置いていかれた菊池に代わって、後方から福島が再びペースを挙げ、ひとりで先行する2人を追い込む。じわじわと迫るが、その差は頂上で30mほど。源河のピークを越えて視界に2人を捉えつつも、あと少しのところでその差を詰め切れなかった。

下りきって西海岸線に出た阿部と伊丹の2人は均等に先頭交代をこなしローテーションを行う。名護市街地へと入り、ラスト5kmの熱帯植物園の上りでもアタックすることなく、勝負はゴールスプリントへ持ち越しとなった。レース後の取材では2人はゴールまでは協力していくことで合意し、後方との差を詰められないように飛ばし続けたという。

2日間の総合優勝の行方がかかったゴールスプリント。前日のTTで伊丹に4秒上回るタイムを出していた阿部がタイム差なしの同着なら総合優勝を獲得することができた。

阿部先行でラスト500mに入った2人だが、後方から伊丹がスプリントを掛けると、阿部はついていくことができなかった。スピードに乗り、伸びた伊丹が阿部を突き放してゴールに飛び込んだ。

同着の判定ではなく、ゴールで2秒のタイム差がついた結果となった。総合優勝の栄冠は伊丹の手に渡った。まだ21歳の伊丹はU23の優勝も獲得。

2人には追いつくことができなかったものの、3位は福島。そのすぐ後ろには、逃げグループを捉えた清水都貴、中島康晴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)が小集団の頭を取り、それぞれ4,5位に入った。

4連覇のかかったなか、積極的なレース展開でレースを作ったエキップアサダは、3,4,5位フィニッシュという苦い結果を出すに留まった。

優勝した伊丹は、フランスでの活動を中心にしているクライマータイプの選手だ。国内での過去の主な戦績は、2008年のジャパンカップのオープンクラス優勝がある。
前日、藤野智一監督は伊丹をチーム内の好調の選手のうちのひとりとして名を挙げていたが、この日は朝から調子が優れなかったため、チームオーダーでは沖縄出身のチームメイト 普久原奨のアシストにまわる予定だったという。しかし走るうちに回復し、調子が上がってきたという。

「まだ実感が沸かないけれど、この勝利は嬉しい。阿部選手とはゴールまで協力していくいき、ゴール勝負をしようと途中で申しあわせた。ゴールスプリントは得意というわけでは無いから勝てる自信は大きくなかった。このレースで終了というわけでなく、また来週の熊本国際ロードレースまで調子を維持したい。この勝利は来年につながると思う。

総合優勝を逃した阿部は「最後まで伊丹選手に着いていければ総合優勝できることは分かっていたんですが、その力が無かった。レースをもっとうまく走れるように、学ぶことが多いです」と初参戦のツール・ド・おきなわを振り返った。しかし長らくおきなわで好成績を挙げられなかったシマノレーシングとしては嬉しい表彰台だ。

終始好調ぶりを見せた福島晋一だが、2人に追いつけなかったことが悔やまれる。福島は言う

「あそこ(普久河ダムの2回目の上り地点)からのアタックは早すぎて、後にひびくことは分かっていたんですが、それでももしかすると最後まで行けるんじゃないかと思ってしまうぐらい今回は自分の調子が良かった。」

「チームは良く動いたが、結果を残せなかったのは残念。もっと確実に勝てる走りをするべきだったのでしょう。まだまだ自分にも青いところがある。しかしまだまだ積極的に走るつもりなので応援して欲しい」

エキップアサダはレースを創りながらもチーム4連覇を逃す結果になった。レースに「たら・れば」はないが、追いついていればゴールスプリントのある福島が2人に勝つ可能性は大いにあった。そして最後に9分差を一気に詰めた清水・中島らエキップ・アサダ勢の追撃は驚異的だった。

第一優勝候補だった期待の宮澤崇史は、序盤に落車に見舞われてしまい、復帰して完走するも結果を残す走りはできなかった。負傷の様子は未確認だが、宮澤は次週に控える熊本国際ロードの出場は怪我の状況次第だと自身のブログでつづっている。

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[上:おきなわ初出場で初優勝の快挙を逃したが爽やかな表情をみせる阿部選手]
[下:今期加入した新人の成長をそっとかみ締める今西監督]
photo(c):SHIMANO Racing


[阿部嵩之選手のインタビュー]
(c):SHIMANO Racing


[素晴らしい働きをみせた飯野選手のインタビュー]
(c):SHIMANO Racing

◆第2ステージ[リザルト]
[Tour de Okinawa - Japan - 2.2 - Nago-Nago 200km]
1位=伊丹健治(アンカー) 5h00m19s
2位=阿部嵩之(シマノレーシング) +02s
3位=福島晋一(メイタン) +2m03s
4位=清水都貴(メイタン) +2m07s
5位=中島康晴(メイタン) +2m07s
6位=飯島誠(アンカー) +2m07s
7位=鈴木真理(シマノレーシング) +2m07s
8位=YEUNG(香港) +2m07s
9位=井上和郎(ニッポ) +2m07s
10位=清水良之(ブリッツェン) +2m07s
14位=野寺秀徳(シマノレーシング) +2m11s
24位=飯野嘉則(シマノレーシング) +3m36s
26位=狩野智也(シマノレーシング) +3m36s

◆個人総合時間[リザルト]
1位=伊丹健治(アンカー) 5h01m22s
2位=阿部嵩之(シマノレーシング) +03s
3位=福島晋一(メイタン) +2m04s
4位=清水良之(ブリッツェン) +2m15s
5位=鈴木真理(シマノレーシング) +2m15s
6位=佐野淳哉(ニッポ) +2m16s
7位=清水都貴(メイタン) +2m17s
8位=井上和郎(ニッポ) +2m17s
9位=中島康晴(メイタン) +2m17s
10位=飯島誠(アンカー) +2m18s
15位=野寺秀徳(シマノレーシング) +2m20s
21位=飯野嘉則(シマノレーシング) +3m44s
26位=狩野智也(シマノレーシング) +3m48s

◆個人総合ポイント[リザルト]
1位=阿部嵩之(シマノレーシング) 26P

◆個人総合山岳[リザルト]
1位=ジャン(韓国) 10P
2位=阿部嵩之(シマノレーシング) 3P

◆団体総合時間[リザルト]
1位=シマノレーシング 15h08m52s

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