JCT#9 全日本実業団対抗ロード
2009年9月 6日 Web Staff

[上:脚のあった3名が逃げ切りを狙って逃げ続けるもメイン集団の団結力には勝てず]
[下:チームメイトに守られたヴィズィアックがスプリントを爆発させて優勝を飾った]
photo(c):SHIMANO Racing
9/6(日)に、JCT第9戦の[全日本実業団対抗ロード]が開催されました。
◆大会情報WEBサイトはこちら[http://www.loveroadrace.jp]
◆Live!!!ブログレポートはこちら[http://blog.liveshimano.jp/]
◆フォトギャラリーはこちら[http://photofriend.jp/]
このレースに、シマノレーシングから以下の8名がエントリー。
野寺秀徳
狩野智也
鈴木真理
飯野嘉則
畑中勇介
鈴木譲
阿部嵩之
阿部良之
※出走人数=155名
Jサイクルツアー第9戦の「全日本実業団対抗ロード」が播磨中央公園で開催され、終盤に追い上げたニッポのヴィズィアックが、約20名ほどのトップグループをスプリントで制して優勝を飾りました。
また、経済産業大臣旗がかかった団体戦は、シマノレーシングが1位となっています。
レースは、序盤にシマノレーシングが含まれない5名の選手がアタックを決めて、1分のタイム差のまま中盤に差し掛かり、阿部良之選手のコントロールで逃げを吸収と同時に阿部嵩之選手がアタックを開始。

[レースの約半分ほどを引き続けた阿部良之選手はポイント賞を獲得]
photo(c):SHIMANO Racing
12名の先頭グループが形成されて、この中にシマノレーシングから、狩野・鈴木真理・鈴木譲・阿部嵩之選手の4名が入ります。
シマノレーシングが4名に対して、他チームは1名づつしか先頭に選手を送り込めず、シマノレーシング有利の展開となりますが、4分差となったところで、ニッポ、アンカー、ブリッツェン、マッサなどが追撃を組織します。
先頭集団は終盤に入り、狩野・鈴木真理(シマノレーシング)、中村誠(ボンシャンス)の3名にまで絞られて逃げ切りを狙いましたが、残り2周でメイン集団に吸収されて最後はゴールスプリントに。
結局、最後にゴールを獲ったのはニッポのスプリンター、ヴィズィアックでした。
ずっと逃げていた鈴木真理選手は捕まりながらもスプリントに参加して2位。
また、経済産業大臣旗がかかっている団体成績では、シマノレーシングが優勝を果たしました。

[上位3名の成績で争われる団体戦はシマノレーシングが制する]
photo(c):SHIMANO Racing
[レース後の鈴木真理選手インタビュー]
(c):SHIMANO Racing
◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
誰もが決まると思った中盤の12人の逃げ。4分差までつけたがラスト2周で吸収、ゴールスプリントを制し、実業団最高峰大会を制したのはマリウス・ヴィズィアック(TEAM NIPPO-COLNAGO)だった。これでチームは3連勝。
9月6日(日)、朝から快晴の兵庫県立播磨中央公園。実業団ロードレースのチャンピオンを決める最高峰の大会は7.8kmのコースを25周する195kmで行われた。コースは常に緩いながらもアップダウンがありゴール前はカーブも多くジェットコースターのよう。標高差も合計では2500m以上に達しハードなコースだ。スタートは朝の8時。弱冠、風は涼しさを感じるが日差しは強い。ゴールする午後にかけて気温が上がることが予想される。
1周目からアタックがかかる。二戸康寛(なるしまフレンドレーシングチーム八王子)の単独アタックに後続から数人が追いつき、3周目で5人の先頭集団ができる。澤田賢匠(マトリックスパワータグ・コラテック)、中山卓士(UTSUNOMIYA BLITZEN)、山下貴宏(TEAM NIPPO-COLNAGO)、米山一輝(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)に二戸のメンバーだ。メイン集団は1分の差でそのほとんどを阿部良之(シマノレーシング)が引いてコントロール。
6周目で先頭から中山が機材故障で下がると、メイン集団は廣瀬佳正(UTSUNOMIYA BLITZEN)も先頭を引く。メイン集団との差は30秒から1分の間で中盤へ。
14周目、逃げとメインとの差は30秒になり、直線では見える位置関係に。先頭の4人の疲労が大きくペースを下げている。そして15周目、ついに110kmにわたる4人の逃げは吸収される。
この15周目、阿部嵩之(シマノレーシング)がカウンターアタック、嶌田義明(チームブリヂストン・アンカー)も追いつく。さらに飯島誠(チームブリヂストン・アンカー) らも仕掛け9人が先行気味になるが再び一つになったときに、再度阿部がアタック、これに10人ほどが続く。
さらに4人が追いつき結局16周目には12人の逃げ集団ができる。2周20分以上の激しいアタックの掛け合いがようやく収束する。阿部、狩野智也、鈴木真理、鈴木譲(以上シマノレーシング)、松村光浩(愛三工業レーシングチーム)、飯島、澤田、小坂光(UTSUNOMIYA BLITZEN)、廣瀬敏(TEAM NIPPO-COLNAGO)、平塚吉光(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)、永良大誠(グランデパール播磨Hyogo)、中村誠(ダイハツ・ボンシャンス飯田)の12人だ。シマノが4人そろえて飯島も入っており、強力なメンバーだ。メイン集団に最大で4分の決定的な差をつける。
そして18周目、上り区間で狩野がペースを上げると付いてきたのは中村、松村。そして後方から鈴木真理が単独で合流して4人の先頭集団に。ここでもシマノ2人と圧倒する。中村は新チームで初のレース。元々この位置を走れる選手だ。
もう、この4人で決まりと思われた。そして21周目、その先頭から松村が下がって3人に。後方では澤田、平塚、鈴木譲が第2集団で追走する。しかしその後ろの集団もペースを上げて追走する。飯島が逃げから下がってメイン集団へ戻ってから、その飯島が中心のBSアンカーがペースを作る。ニッポ、ブリッツェンさらにマッサも入る。
先頭の3人の中では鈴木が圧倒している。上り区間では速過ぎて狩野と中村が遅れがちになる。鈴木はその2人を待ち、ふたたび3人でゴールを目指す。
そしてラスト2周へ。BSアンカーとニッポが引くメイン集団が迫り狩野と中村を吸収、鈴木も吸収してラスト14kmでレースは振り出しに戻る。ここで飯野嘉則(シマノレーシング)がアタック、それを吸収後、今度は小嶋洋介(Team DARK BLUE)がアタック。
小嶋単独でラスト1周へ。その小嶋も半周ほど逃げて吸収。ここからシマノ、BSアンカー、マトリックス、ニッポらが主導権争いをするが決定的な逃げは出ない。そしてゴール。ヴィズィアックが先行のまま優勝。2位には先ほどまで逃げていた鈴木真理が、そして3位には辻善光(マトリックスパワータグ・コラテック)が入った。
優勝したヴィズィアックは、「チームとしてみんながやるべきことをやれたのが良かった」と語る。熊野のプロローグに続いて今季国内2勝目だ。そしてチームはJサイクルツアー3連勝と波に乗る。
2位の鈴木真理は「逃げが決まるかどうかは微妙だった。逃げることも考えたが、体へのダメージを考えて集団に戻ってからスプリントした。マリウスは強かったです」と語る。個人ではこの鈴木真理の力が抜きん出ていた。終盤の3人の逃げ、一人になってもそのままゴールを目指していればあるいは、と思わせるほどだった。
3位の辻は「澤田が2回の逃げに乗ってくれたので良かった。北海道は相性がいいのでステージを狙いたいです」と語る。逃げた澤田は「今までずっと決定的な逃げに入れてませんでした。今日は完走できなかったけれど一定の仕事はできたのかなと思います。このレースが今年一番走れました。北海道ではチームの結果に結び付けたい」と語る。
中盤にできた12人の逃げは、誰もがこれで決まりと思った。150キロほどのレースならばそのまま鈴木真理が優勝していた。しかしBSアンカーのチーム力がその流れを変えた。200キロレースの意外とも思える結末だったが、それはシマノとBSアンカーの戦いでもあった。そしてニッポの少数ながらも強力な走り。ニッポはこれでJサイクルツアー3連勝だ。
選手たちの多くは中2日で始まるツール・ド・北海道に出場する。このため参加を取りやめたり力を多少セーブしたチームや選手もあった。その中で、北海道で絶対の責任を背負っているニッポが、北海道合宿からこの兵庫でのレースのために直前に戻って優勝、そして北海道へ再び出発した。レース日程の厳しさを思うと同時に、ニッポの凄さも知らしめる事となった。
◆TR[リザルト]
[全日本実業団対抗ロード - 兵庫県播磨中央公園 - TR - JCT#9 - 195.0km]
1位 マリウス・ヴィズィアック(TEAM NIPPO-COLNAGO)5時間07分34秒
2位 鈴木真理(シマノレーシング)
3位 辻善光(マトリックスパワータグ・コラテック)
4位 野寺秀徳(シマノレーシング)
5位 大塚潤(TEAM YOU CAN八王子)
6位 山本雅道(チームブリヂストン・アンカー)
7位 清水良行(UTSUNOMIYA BLITZEN)
8位 畑中勇介(シマノレーシング)
9位 栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)+01秒
10位 日置大介(MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS)
11位 鎌田圭介(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)
12位 大塚航(Team DARK BLUE)
13位 菅洋介(GRUPPO ACQUA TAMA)
14位 阿部良之(シマノレーシング)+03秒
15位 佐野淳哉(TEAM NIPPO-COLNAGO)+04秒
16位 向川尚樹(マトリックスパワータグ・コラテック)+05秒
17位 中村誠(ダイハツ・ボンシャンス飯田)+08秒
18位 狩野智也(シマノレーシング)+10秒
19位 普久原奨(チームブリヂストン・アンカー)+15秒
20位 松木健治(クラブ シルベストTR)+26秒
◆Jサイクルツアー個人ランキング
1位 鈴木真理(シマノレーシング)
◆経済産業大臣旗団体成績
1位 シマノレーシング
2位 ニッポ
3位 マトリックス





>












