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Tour de France #9

2009年7月13日 Web Staff

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[上:積極的な走りでレース序盤の逃げに乗った新人のシモン ゲシュク]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com
[下:2006年に続いて2回目のツールステージ優勝を飾ったフェドリゴ]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com

7/12(日)に、[第9ステージ]が行われました。

◆大会公式WEBサイトはこちら[http://www.letour.fr/]

7月4日〜26日の23日間に渡って、
UCI「HIS」のステージレース、「Tour de France」が開催されます。

このレースに、スキル・シマノから以下の9名がエントリー。

191 Cycril Lemoine (Fra)
192 Fumiyuki Beppu (Jpn)
193 Koen de Kort (Ned)
194 Simon Geschke (Ger)
195 Jonathan Hivert (Fra)
196 Thierry Huppond (Fra)
197 Piet Rooijakkers (Ned)
198 Albert Timmer (Ned)
199 Kenny Robert van Hummel (Ned)
※参加チーム=20チーム

ツール・ド・フランスの第9ステージが、「サンゴーダン」から「タルブ」までの160.5kmで行われ、トゥールマレー峠で二人に絞られた先頭集団は、そのままゴールまで逃げ切って、地元フランスのフェドリゴ(BBoxブイグテレコム)が、ペリッツォッティ(リクイガス)をスプリントで下し、自身2度目のステージ優勝を飾りました。

総合争いは、2つの厳しい登りでメイン集団がバラけるも、最後は70人以上の大集団に膨れ上がり、上位陣は全てこの中でゴール。総合順位に大きな変動はありませんでした。

スキル・シマノ勢は、新人のゲシュクが序盤から積極的に逃げにのりましたが、最終的には全員がグルペット内でゴール。明日の休息日を挟んで、明後日から始まるアルプスへの繋ぎステージで活躍を狙います。

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[プロとしてしっかりとインタビューに応える別府選手]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

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[厳しくも有効な走りを組み立てるルディ ケムナ監督]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com


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◆以下、今西監督のレポートです。

2009-07-12「Tour de France 第9ステージレポート」
山岳ステージ サンゴーダン〜タルブ 160.5km

グルペットの存在

本日は、前半の佳境とも言える「ピレネー越え」の最後の日であった。
これを乗り切れば明日に控える休息日があるとあって、選手達の気合もひとしおである。

問題の2つの峠は、それぞれに距離で15kmほどあり、最初が標高1500m、2つ目がツール・ド・フランスの名物でもある2115mの「トゥールマレー峠」である。

今日は、日曜日ということもあり信じられない観客が集まった。

さてレースの方は、我がチーム8名が制限時間内にゴールし、最低限の目標はクリアーできた。
但し、チーム内の最高位がフランス人ジョナトンのトップから18分48秒遅れの93位(171人中)という厳しい結果であった。

また別府(24分57秒遅れ、140位)を含む他の選手は、その後ろの約50名の集団、いわゆる”グルペット”という集団でゴールへと辿りついた。

実はこの”グルペット”というのは、特に山岳ステージでできやすい。
分かり易く言うと、制限時間内にゴールを目指す為だけにに出来上がるグループの事を言うのである。
勝負所の峠などで脱落した者が自然に固まりになり、チームの枠を超えて、効率良くスピードをコントロールし、協力し合いながら走るという、暗黙の了解みたいなものなのである。

当然これは、アンフェアーなものではなく、新たな明日の勝負をする為の紳士協定みたいなもので、ペースを乱すことなくゴールを目指すのである。

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[上:至るところで応援が絶えない]
[中:トゥールマレーには多くの観客が集まった]
[下:観客がこのように遅れた選手を押して助けるのである]
Photo by スキルシマノ今西尚志

◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
アスパン峠とトゥールマレー峠を越えるピレネー最終ステージは、難関山岳を逃げ続けたピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)とフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)がの2人が集団を振り切り、スプリントでペッリツォッティを下したフェドリゴが優勝。Bboxブイグテレコムが2勝目を達成した。

これまでツールに登場すること70回以上。もはやピレネー山脈定番の峠として知られる1級山岳アスパン峠と超級山岳トゥールマレー峠が登場した。最後の難関トゥールマレー峠はゴールまで70km離れているため、総合成績が動くほどの難易度はない。

しかしその一方でピュアスプリンターが集団内で乗り切れる難易度でもない。レースは逃げを狙ったアタックが序盤から繰り返された。

0km地点のアタックで幕開けた第9ステージは、30分以上に渡ってアタックと吸収を繰り返しながらハイスピードで進行。一時はランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)までも動く意外な展開も見せたが、24km地点で4名の先行が決まると事態は収拾。メイン集団はアージェードゥーゼルがコントロールした。

逃げを試みたのはフェドリゴ、ペッリツォッティ、イェンス・フォイクト(ドイツ、サクソバンク)、そしてレオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)。この4名は5分のリードを稼ぎ出して1級山岳アスパン峠(平均6.6%・距離12km)に突入した。

逃げを見送ったメイン集団はローレンス・テンダム(オランダ、ラボバンク)のアタックをきっかけに再び活性化し、このアスパン峠でエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)やユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、サイレンス・ロット)、トマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム)を含む7名の追走グループが形成された。

先頭ではドゥケが遅れ、3名でアスパン峠をクリア。状況は次の超級山岳トゥールマレー峠(平均7.5%・距離17km)でも変わらず、ペースアップにフォイクトが脱落すると、先頭はペッリツォッティとフェドリゴの2人に。追走グループはチームのお膝元ピレネーで見せ場を作りたいエウスカルテル勢が懸命に牽いたが、先頭2名とのタイム差は縮まらなかった。

結局ペッリツォッティとフェドリゴは追走グループから3分、メイン集団から5分リードしたままトゥールマレーを上りきり、2人で協力して後続を引き離しながらダウンヒル。追走グループ内では2日連続で逃げに乗ったマルティネスが山岳ポイントを加算し、一躍山岳賞ランキングトップに躍り出た。

先頭から5分遅れでトゥールマレーを走破したメイン集団内には、オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)やホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)が残った。有力スプリンター不在の集団スプリントで、この2チームがステージ優勝をもぎ取りたいと考えるのは当然の考えだ。

集団スプリントに持ち込みたいラボバンクとケースデパーニュが牽引するメイン集団は、それまで飛び出していたマルティネスやヴォクレールらの追走グループを飲み込み、スピードを上げて先頭のペッリツォッティとフェドリゴを追走。ここから先頭2人の粘りが光った。

ツールでステージ優勝経験のあるフェドリゴと、ジロでステージ優勝経験のあるペッリツォッティ。ともに1978年生まれ。この脂の乗り切った2人の挑戦者は、すでにカテゴリー1級と超級の山岳を越えていることを感じさせない走りで逃げ続けた。

結局残り60kmで5分、残り30kmで2分30秒あったタイム差は詰まらず、メイン集団はラスト4km地点での有力候補アンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)のパンクも影響して先頭2人を捉えきれず。最後まで息を飲む展開の末に、2人の逃げ切りが決まった。

少しの牽制の末に、先に仕掛けたのはペッリツォッティ。ステージ初優勝目がけてペッリツォッティが先頭で最終ストレートに突入したが、勢いよく追い上げるフェドリゴに軍配。ペッリツォッティが首を垂れるその横で、フェドリゴが大きく両手を広げた。

2006年ツールでも2人逃げを成功させ、サルヴァトーレ・コメッソ(イタリア)を破ってステージ優勝を飾っているフェドリゴ。再びイタリア人選手を破り、ツールのステージ2勝目を掴み取った。チームとしてはヴォクレールの第5ステージのヴォクレールに続く今大会2勝目だ。

フェドリゴはツールの前哨戦ドーフィネ・リベレの超級山岳イゾアールステージでも優勝を飾っている。国内ビッグレースのビッグステージを、得意の逃げ切りで再び制してみせた。

ペッリツォッティは敗れはしたものの敢闘賞を獲得。2つの難関山岳を先頭で通過したことで、山岳賞3位に浮上した。ジロを総合3位で終えたペッリツォッティは既に総合で15分遅れ。開幕前から「モンヴァントゥーを制したい」と明言しているペッリツォッティは、山岳賞戦線に加わることが予想される。

メイン集団は結局34秒遅れでゴールし、総合上位陣は集団内でゴールしたため順位に変動はなし。リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)はマイヨヴェールを着て休息日を迎えることとなった。休息日明けは平坦ステージが続くため、ノチェンティーニのマイヨジョーヌ姿はもうしばらく継続すると見られている。

日本人選手2人は、最初のアスパン峠で集団から脱落し、新城幸也(Bboxブイグテレコム)が18分48秒遅れ、別府史之(スキル・シマノ)が24分57秒遅れでゴール。この日もグルペットで山岳を乗り切った。この日グルペットから脱落したダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)はタイムオーバーで失格となっている。

選手たちはレース当日のうちに空路でフランス中部のリモージュへ移動。休息日を経て、第10ステージから再び平坦レースが繰り広げられる。ツール前半戦の山場は終わった。

◆第9ステージ[リザルト]
[Tour de France - France - HIS - SaintGauden-Tarbes 160.5km]
1 Pierrick Fedrigo (Fra) BBOX Bouygues Telecom 4:05:31
2 Franco Pellizotti (Ita) Liquigas
3 Oscar Freire Gomez (Spa) Rabobank 0:00:34
4 Serguei Ivanov (Rus) Team Katusha
5 Peter Velits (Svk) Team Milram
6 Jose Joaquin Rojas Gil (Spa) Caisse d'Epargne
7 Greg Van Avermaet (Bel) Silence - Lotto
8 Geoffroy Lequatre (Fra) Agritubel
9 Alessandro Ballan (Ita) Lampre - NGC
10 Nicolas Roche (Irl) AG2R La Mondiale
93 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano 0:18:48
104 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano

123 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom
140 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 0:24:57
143 Cyril Lemoine (Fra) Skil-Shimano
150 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano
162 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
168 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano
171 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano 0:38:03

◆個人総合第9ステージ終了時[リザルト]
1 Rinaldo Nocentini (Ita) AG2R La Mondiale 34:24:21
2 Alberto Contador Velasco (Spa) Astana 0:00:06
3 Lance Armstrong (USA) Astana 0:00:08
4 Levi Leipheimer (USA) Astana 0:00:39
5 Bradley Wiggins (GBr) Garmin - Slipstream 0:00:46
6 Andreas Klöden (Ger) Astana 0:00:54
7 Tony Martin (Ger) Team Columbia - HTC 0:01:00
8 Christian Vande Velde (USA) Garmin - Slipstream 0:01:24
9 Andy Schleck (Lux) Team Saxo Bank 0:01:49
10 Vincenzo Nibali (Ita) Liquigas 0:01:54
104 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:52:21
133 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano 1:13:01
138 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano 1:14:44

146 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom 1:17:56
155 Cyril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 1:22:51
156 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 1:22:56
157 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 1:23:04
166 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano 1:28:54
171 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano 1:59:32

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