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Tour de France #8

2009年7月12日 Web Staff

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[上:ハイペースの展開が続いたがメイン集団に留まってゴールを目指すティマー]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com
[下:有言実行でL.L.サンチェスが自身2度目のステージ優勝を飾る]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com

7/11(土)に、[第8ステージ]が行われました。

◆大会公式WEBサイトはこちら[http://www.letour.fr/]

7月4日〜26日の23日間に渡って、
UCI「HIS」のステージレース、「Tour de France」が開催されます。

このレースに、スキル・シマノから以下の9名がエントリー。

191 Cycril Lemoine (Fra)
192 Fumiyuki Beppu (Jpn)
193 Koen de Kort (Ned)
194 Simon Geschke (Ger)
195 Jonathan Hivert (Fra)
196 Thierry Huppond (Fra)
197 Piet Rooijakkers (Ned)
198 Albert Timmer (Ned)
199 Kenny Robert van Hummel (Ned)
※参加チーム=20チーム

ツール・ド・フランスの第8ステージが、「アンドラ・ラ・ヴィエイユ」から「サン・ジロン」までの176.5kmで行われ、スタートから激しい展開が続き、その中で最後まで前に残った4名によるスプリントを制したL.L.サンチェス(ケースデパーニュ)が、昨年に続いて2度目のステージ優勝を飾りました。

総合争いでは、アニエス峠でサクソバンクの攻撃がはじまり、リーダージャージを着るノチェンティーニが遅れるシーンがありましたが、アシスト達がなんとかノチェンティーニを引き上げてメイン集団でゴールし、総合トップテンに大きな変動は生まれませんでした。

スキル・シマノ勢は、序盤から続いた激しい展開で多くの選手がグルッペトに潜り込み、遥か遠くのゴールを目指して効率的に走り全員が完走を果たしています。

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[最初の峠で少人数で遅れてしまったヴァンヒュンメルが驚きの完走を果たす]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com


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◆以下、今西監督のレポートです。

2009-07-11「Tour de France 第8ステージレポート」
山岳ステージ アンドラ・ラ・ベリャ〜サン・ジロン 176.5km

スプリンターにとってのもうひとつの戦い

この「ツール・ド・フランス」に参加しているチームは、様々なステージに対応するために、色々なタイプの選手で編成を組んでいるのが通常である。

大きく分けると、上り坂を得意とする軽量のクライマーと呼ばれる選手、また平坦のスピードが出せるルーラーと呼ばれる選手、そして最後のゴール前の爆発力が出せる筋肉質のスプリンターと呼ばれる選手。

今日のステージは、スタートから一気に2000m級の山岳を上るとあって、まさにクライマー向きのコースで、スプリンターにとっては、地獄のコースであった。

しかしそれらの選手は、各ステージの優勝者のタイムを基準に、ステージの難易度から算出される制限タイム内にゴールしなければ、タイムアウトになってしまいレースから除外されるので、手が抜けないのだ。

彼らにとって、山岳ステージは、無難に制限時間内にゴールし、来る平坦ステージの為に消化レースとしたいのが本音であるのだ。

スキル・シマノは、現在ヨーロッパツアーで1位を走ってるケニーがそのスプリンターに値する選手である。

ゴール前では、爆発的な力を発揮するが、やはり上りを苦手としている。

その彼が、今日はスタートして10km未満で集団から脱落。一人で長丁場のゴールを目指さなければならないというピンチに陥った。

しかし、他のチームのスプリンターも次々と脱落していき、同じ思いを持った数人でゴールを目指すこととなった。

我がチームにとって、残りの平坦ステージでの優勝の可能性が高いケニーにここで脱落されれば大きな痛手であるのは明らかだ。

チームのサポートカーの1台が彼に付きっきりで彼を励ましながらゴールへと導いた。

結果、トップから遅れること34分1秒と、制限タイムまで約10分を残して、172位で無事にゴールに辿り着いた。

明日のステージも走れる事となり、本人はもとより、スタッフ一同が胸を撫で下ろしたのである。

一方、他の選手はというと、チーム内トップがクライマーと呼ばれるチェリーの74位。

そして別府は、126位で2日目の山岳ステージも無難にこなし、ゴールを果たした。

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[上:ゴールに飛び込んでくるメイン集団]
[下:無事にゴールに辿り着き安堵の表情でインタビューを受けるケニー]
Photo by スキルシマノ今西尚志

◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
ピレネー2日目、ツール・ド・フランス第8ステージは、逃げたルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)が4名のスプリントを制し、2年連続のステージ優勝を飾った。有力選手たちも攻撃を仕掛けたが、いずれも成功せずに総合成績に変動は無し。日本人選手2名はグルペットで完走した。

アンドラ公国からピレネー山脈を越えてフランスにゴールする第8ステージ。途中、1級山岳アンバリラ峠、2級山岳ポルト峠、1級山岳アニエス峠の3つの山岳を越える。最後のアニエス峠はゴールまで41km離れているため、総合争いにおける絶好の攻撃チャンスとは言えない。しかしレースは序盤から総合争いの思惑が絡む動きが続発した。

この日はスタート直後から、ピレネー山脈で最も標高のあるアンバリラ峠(標高2408m)の登坂スタート。晴れ渡る空の下、0km地点からアタック合戦が繰り広げられた。

カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)やアンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)と言った総合狙いの選手たちもアタックに加わり、一人抜け出したサンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー)が単独でこのアンバリラ峠を登頂する。これをエヴァンスを含む5名の追走グループが追いかける展開に。

Aシュレクは集団に戻ったが、エヴァンスが先行していることでアスタナとアージェードゥーゼルがメイン集団のスピードを弱めない。このハイペースに有力スプリンターや新城幸也(Bboxブイグテレコム)、別府史之(スキル・シマノ)は脱落。日本人選手2名はグルペットを形成してゴールまで乗り切った。

アンバリラ峠の下りで集団から飛び出したのはファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)やトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)。この重量級選手は前を逃げるエヴァンスらを捉え、更に先頭のカザールも合流。先頭では10名の逃げグループが形成された。

アンバリラ峠でスプリンターが軒並み遅れる中、フースホフトは先頭グループに入り、そして2つのスプリントポイントでポイントを加算。これによりフースホフトはポイント賞ランキングトップに躍り出ている。

エヴァンスが逃げていることで集団のスピードは落ちず、ライバルを振り切れなかったエヴァンスは結局65km地点で吸収。諦めずに逃げ続けた6名に、集団から新たに飛び出した4名が加わり、10名の先頭グループが再編成された。

ウラディミール・エフィムキン(ロシア、アージェードゥーゼル)やミハイル・イグナチエフ(ロシア、カチューシャ)、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)を含むこの先頭グループは徐々にメイン集団を引き離し、カザールを先頭に2級山岳ポルト峠をクリア。先頭から遅れたフースホフトを飲み込んだメイン集団は3分遅れでこの頂上を越えた。

やがてこの日最後のカテゴリー山岳、1級山岳アニエス峠の上りが始まると、それまでアスタナとアージェードゥーゼルがコントロールしていたメイン集団が俄に動き始める。サクソバンクがペースを上げると、Aシュレクがそのままアタック。

このAシュレクのペースアップによりメイン集団は20名弱に絞られ、マイヨジョーヌのリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)は脱落してしまう。

ノチェンティーニは窮地に陥ったが、アタックが成功しないメイン集団が再びペースを落とすと何とかこれに合流。結局サクソバンク勢の攻撃は不発に終わり、メイン集団はアスタナが引いてこのアニエス峠を越えた。

先頭グループはこのアニエス峠でミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)、エフィムキン、LLサンチェス、カザールの4名に絞られ、メイン集団を2分30秒引き離してゴールへ。メイン集団は逃げ吸収に興味を示さず、4名に先行を許した。

逃げグループの中で、先頭交代に加わらなかったのは、メイン集団にマイヨジョーヌを残しているエフィムキン。ゴールまで残り5kmを切るとアスタルロサのアタックで協調体制は崩壊し、続いて飛び出したのはエフィムキン。先頭交代に加わらずに脚を貯めていたエフィムキンが独走を開始した。

逃げるエフィムキンと追い上げるLLサンチェス、カザール、アスタルロサ。しかしエフィムキンはラスト300mで息絶え、捉えたLLサンチェスとカザールがスプリント勝負を繰り広げてゴール。故意に先行させたカザールを、落ち着いて抜き去ったLLサンチェスが天を指差してゴールした。

LLサンチェスはツールで2年連続ステージ優勝。タイムトライアルと山岳を得意とするオールラウンダーで、ダウンヒルのスペシャリストとしても知られる。昨年のツール第7ステージでは、終盤のダウンヒルで一人抜け出して勝利を飾った。

この日チームエースのオスカル・ペレイロ(スペイン)がレース中盤にリタイア。バルベルデもいない、ペレイロもいないケースデパーニュを率いるのはこのLLサンチェスだ。昨年と同様、4年前に亡くなった兄を想い、天を指差してゴールに飛び込んだ。

序盤から積極的に動いたカザールは、僅差で自身2度目のステージ優勝を逃した。敢闘賞を獲得したことは唯一の救い。3つのカテゴリー山岳で山岳ポイントを稼いだカザールは、山岳賞ランキング5位に浮上している。

メイン集団は1分54秒遅れでゴール。エヴァンスやAシュレクの攻撃は実らず、総合成績は動かず。アスタナの牙城を崩すべく、ライバルたちはこれからも積極的に動いてくるだろう。

別府史之と新城幸也は23分02秒遅れのグルペットでゴールした。マイヨヴェールはこのグルペットでゴールしたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)から、この日ポイントを稼いだフースホフトの手に渡っている。

平坦コースでポイントを伸ばすカヴと、平坦コースで上位入賞を繰り返しながら山岳コースでもポイントを稼ぐフースホフト。両者のマイヨヴェール争いはパリまでもつれ込みそうだ。

マイヨアポワは前日にステージ優勝を飾ったブリース・フェイユ(フランス、アグリチュベル)から、序盤の逃げグループに入ったクリストフ・ケルヌ(フランス、コフィディス)の手に渡っている。

◆第8ステージ[リザルト]
[Tour de France - France - HIS - Andorre la Vieille-Saint Girons 176.5km]
1 Luis León Sánchez Gil (Spa) Caisse d'Epargne 4:31:50
2 Sandy Casar (Fra) Française des Jeux
3 Mikel Astarloza Chaurreau (Spa) Euskaltel - Euskadi
4 Vladimir Efimkin (Rus) AG2R La Mondiale 0:00:03
5 Jose Joaquin Rojas Gil (Spa) Caisse d'Epargne 0:01:54
6 Christophe Riblon (Fra) AG2R La Mondiale
7 Peter Velits (Svk) Team Milram
8 Sébastien Minard (Fra) Cofidis, Le Credit en Ligne
9 Jérémy Roy (Fra) Française des Jeux
10 Thomas Voeckler (Fra) BBOX Bouygues Telecom
74 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:14:14
112 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
118 Cyril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 0:23:02
121 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano
125 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano
129 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano
134 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano

146 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom
172 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano

◆個人総合第8ステージ終了時[リザルト]
1 Rinaldo Nocentini (Ita) AG2R La Mondiale 30:18:16
2 Alberto Contador Velasco (Spa) Astana 0:00:06
3 Lance Armstrong (USA) Astana 0:00:08
4 Levi Leipheimer (USA) Astana 0:00:39
5 Bradley Wiggins (GBr) Garmin - Slipstream 0:00:46
6 Andreas Klöden (Ger) Astana 0:00:54
7 Tony Martin (Ger) Team Columbia - HTC 0:01:00
8 Christian Vande Velde (USA) Garmin - Slipstream 0:01:24
9 Andy Schleck (Lux) Team Saxo Bank 0:01:49
10 Vincenzo Nibali (Ita) Liquigas 0:01:54
97 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:34:07
127 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano 0:48:38
135 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano 0:50:21
152 Cyril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 0:58:28
153 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 0:58:33
154 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 0:58:41

159 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom 0:59:42
169 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano 1:10:40
172 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano 1:22:03

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