Tour de France #7
2009年7月11日 Web Staff
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[上:アルカリスの登りまでしっかりとメイン集団に残った別府選手は完走を果たす]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com
[下:ネオプロとしてツール初出場のフェイユ(弟)が大金星のステージ優勝を挙げた]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com
7/10(金)に、[第7ステージ]が行われました。
◆大会公式WEBサイトはこちら[http://www.letour.fr/]
7月4日〜26日の23日間に渡って、
UCI「HIS」のステージレース、「Tour de France」が開催されます。
このレースに、スキル・シマノから以下の9名がエントリー。
191 Cycril Lemoine (Fra)
192 Fumiyuki Beppu (Jpn)
193 Koen de Kort (Ned)
194 Simon Geschke (Ger)
195 Jonathan Hivert (Fra)
196 Thierry Huppond (Fra)
197 Piet Rooijakkers (Ned)
198 Albert Timmer (Ned)
199 Kenny Robert van Hummel (Ned)
※参加チーム=20チーム
ツール・ド・フランスの第7ステージが、「バルセロナ」から「アンドラ アルカリス」までの224kmで行われ、レース序盤から飛び出した9名が最大で13分ほどのリードを奪い、最終的に8名が最後まで逃げ切って、アルカリスの登りで飛び出したツール初出場のネオプロ、ブリス・フェイユ(アグリチュベル)が一流選手達を抑えて嬉しいプロ初勝利を飾りました。
総合争いでは、アスタナ勢が終始メイン集団を完全に支配し、アルカリスでマイヨジョーヌを着るカンチェラーラが遅れたことを受けて、本命のコンタドールかアームストロングが総合トップに立つかと注目されましたが、逃げ集団にいたノチェンティーニが6秒差で総合トップに立ち、嬉しい自身初のマイヨジョーヌを獲得しています。
スキル・シマノ勢は、この日もスタートアタックを決行してエスケープグループに入る試みをみせましたが、結局狙いは失敗に終わり、各選手とも完走モードに切り替えて無難に難関ステージを乗り切っています。

[上:本日も大人気の別府選手がスタート前にギャラリーに囲まれる]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com
[下:頂上ゴールステージは各選手とも自転車で下山するので防寒対策は重要]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆以下、今西監督のレポートです。
2009-07-10「Tour de France 第7ステージレポート」
山岳ステージ バルセロナ〜アンドラ・アルカリス 224km
アンドラに入国する最初のピレネー山脈の上級山岳!
今日のステージは、スペインのバルセロナをスタートし、アンドラ小国のスキーリゾート、アルカリス(標高2240m)にゴールする山岳ステージ。
「ツール・ド・フランス」の最初の山場として注目のステージである。
レースの方は、序盤から9名の選手が飛び出し、最大メイン集団に最大14分の差をつけ逃げ続けた。スキル・シマノからは、先頭には選手を送り込まず、ゴール前約30kmの上りまで待機という形となった。
メイン集団は、最有力のアスタナチームが主に追走を試みたが、結局、先頭集団を捕らえる事ができなかった。しかし、今日まで首位に立っていたサクソバンクのカンチェラーラを脱落させ、結果的にアスタナの大本命である2007年の覇者コンタドール(スペイン)が、総合順位を2位に上げた。
一方、スキル・シマノは、心配された山岳コースであったが、フランス人チェリーの99位を最高位として全員が無事にゴールへ辿り着いた。昨日の不調で心配された別府は、復調の兆しを見せ、108位(178人中)でゴールした。
別府選手コメント
「昨日の不調は全くなく、今日は調子良く、山岳を思ったより楽に、気持ちよく走れた。この分なら、今後のハードな山岳ステージもうまくこなせると思う」
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「ツール・ド・フランス豆知識」
今日のステージが、最初の山岳ステージということもあり、ゴールのアルカリスの山道は、多くの観客が集まった。
上り坂なら走行速度が低く、選手を長く見れることもあり、それを心得ているファン達は、思い思いに声援を送るのだ。
バカンスを利用して、キャンピングカーで乗りつけ、ワインを飲みつつ沿道から絶叫する人、地面にお気に入りの選手の名前をペイントして声援を送る人、様々な方法でレースの観戦を楽しんでいる。
やはり文化として、長い間サイクルスポーツが根付いているヨーロッパならではのことなのだろう。
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[キャンピングカーを止めて応援する人々]
Photo by スキルシマノ今西尚志

[壮大な上りが続くピレネー山脈]
Photo by スキルシマノ今西尚志

[地面にお気に入りの選手名を書く少年]
Photo by スキルシマノ今西尚志

[ゴール直後の別府選手]
Photo by スキルシマノ今西尚志
◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
超級山岳アンドラ・アルカリスの頂上ゴールが登場したツール・ド・フランス第7ステージ。序盤から逃げた選手がゴールまで逃げ切り、23歳の新鋭ブリース・フェイユ(フランス、アグリチュベル)が大金星を挙げた。総合争いはコンタドールが攻撃を仕掛けるも、リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)が6秒差で首位に浮上した。
今大会最初の本格的な山岳ステージは、早速一つ目の頂上ゴールが姿を現した。地中海沿いの大都市バルセロナから山岳地帯を抜け、アンドラ国内、ピレネー山脈に佇む超級山岳アルカリスにゴールする。今大会最長224kmのロングステージの先に待っていたのは、ステージ優勝と総合優勝が同時進行する激しい山岳バトルだ。
大観衆が集まったバルセロナをスタート後、早速レースは8km地点でエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)ら3名の逃げが決まる。
この3名には遅れてリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)やブリース・フェイユ(フランス、アグリチュベル)を含む6名が追いつき、32km地点から9名の逃げが始まった。
逃げグループでクリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)が積極的に山岳ポイントを加算する中、メイン集団はペースが上がらずにタイム差は14分20秒(55km地点)まで広がる。レース後半に入るとメイン集団はアスタナがコントロールを始めたが、追撃する様子を見せず、ゴールまで30kmを残して逃げグループは11分のリードを保った。
超級山岳アンドラ・アルカリスの上りが近づくとメイン集団はようやくスピードが上がり始めたが、先頭9名を捉えるには時すでに遅し。逃げグループの中でステージ優勝争い、メイン集団内で総合優勝争いが繰り広げられることに。
平均勾配7.1%、登坂距離10.6kmの本格的なアルカリスの上りが始まると、先頭グループではアタックの応酬。ベテラン勢の攻撃は功を奏さず、残り5kmでアタックを成功させたのは、プロ一年目のルーキー、23歳のフェイユだ。
集団スプリントで上位に絡むロマンを兄に持つブリース・フェイユは、初出場のツール、初山岳ステージで飛び立った。九十九折りの上りで勢いを持続したフェイユは、ジャージのジッパーを閉め忘れる新人らしいポーズでゴールに飛び込む。ルーキーが大金星を挙げた。
昨年スタジエール(研修生)として兄が所属するアグリチュベルに合流したフェイユは、同年パリ〜コレーズで清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)に次いで総合2位&新人賞に輝いている選手だ。
「何が起こったのか実感が無い」(レース公式サイト)。そう語るフェイユは同時にマイヨアポワ(山岳賞ジャージ)も獲得している。フランスの新鋭クライマーがここに誕生した。
アスタナが主導権を握って超級山岳アルカリスの上りに突入したメイン集団からは、別府史之(スキル・シマノ)や新城幸也(Bboxブイグテレコム)、総合首位ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)が脱落。日本人選手2人はグルペットで上りに挑み、フミは23分23秒遅れの108位、ユキヤはグルペット後方の174位・28分29秒遅れでゴールしている。
パウリーニョ(ポルトガル)、スベルディア(スペイン)、ポポヴィッチ(ウクライナ)のアスタナの3選手が段階的に引くメイン集団は、ハイペースにより徐々に縮小。アタックの口火を切ったのは、すでに総合成績で3分近く遅れていたカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)だった。
エヴァンスが吸収されると、伏兵ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、サイレンス・ロット)がカウンター。このファンデンブロックを追従する形で集団から飛び出したのは、大本命アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)だ。
凄まじいスピードで超級山岳アルカリスと対峙したコンタドール。これを追うのはアンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)やエヴァンスが引く10名ほどの追走グループで、この中にはランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)が入り、ライバルたちの動きに目を光らせた。
結局コンタドールは先頭から3分26秒遅れでアルカリス登頂に成功。ライバルたちはその21秒遅れでゴールした。これにより総合成績には大変動が起こり、マイヨジョーヌからカンチェラーラから、コンタドールの3分前でゴールしたノチェンティーニの手に。
山岳アタックを成功させたコンタドールは総合2位に浮上。「マイヨジョーヌは重荷になる。早い時期に獲得するのはチーム戦略に沿わない」(レース公式サイト)と冷静だ。実質的な総合争いにおいてライバルたちからリードを稼ぎ、総合優勝のポールポジションにつけたことは間違いない。
アスタナが総合上位に4名を送り込む鉄壁の走り。その中にブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン)とトニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア・HTC)のTTスペシャリスト2人が食い込んだ。新鋭フェイユの優勝やコンタドールの攻撃もさることながら、トラック世界選手権で計6個の金メダルを獲得しているウィギンズの好走も目を見張るものがあった。
その一方で新人賞候補のロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)が同賞対象選手のAシュレクやマルティンから1分近く遅れてゴール。他にもキム・キルシェン(ルクセンブルク、チームコロンビア・HTC)やリーナス・ゲルデマン(ドイツ、ミルラム)が総合争いから脱落。山岳初日で総合優勝候補は早くも絞り込まれた。
◆第7ステージ[リザルト]
[Tour de France - France - HIS - Barcelone-Andorre Arcalis 224km]
1 Brice Feillu (Fra) Agritubel 6:11:31
2 Christophe Kern (Fra) Cofidis, Le Credit en Ligne 0:00:05
3 Johannes Fröhlinger (Ger) Team Milram 0:00:25
4 Rinaldo Nocentini (Ita) AG2R La Mondiale 0:00:26
5 Egoi Martinez De Esteban (Spa) Euskaltel - Euskadi 0:00:45
6 Christophe Riblon (Fra) AG2R La Mondiale 0:01:05
7 Jérôme Pineau (Fra) Quick Step 0:02:32
8 José Ivan Gutierrez Palacios (Spa) Caisse d'Epargne 0:03:14
9 Alberto Contador Velasco (Spa) Astana 0:03:26
10 Cadel Evans (Aus) Silence - Lotto 0:03:47
99 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:17:55
108 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 0:23:23
111 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano
114 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano
135 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano 0:28:29
138 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
153 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano
168 Cycril Lemoine (Fra) Skil-Shimano
174 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom
◆個人総合第7ステージ終了時[リザルト]
1 Rinaldo Nocentini (Ita) AG2R La Mondiale 25:44:32
2 Alberto Contador Velasco (Spa) Astana 0:00:06
3 Lance Armstrong (USA) Astana 0:00:08
4 Levi Leipheimer (USA) Astana 0:00:39
5 Bradley Wiggins (GBr) Garmin - Slipstream 0:00:46
6 Andreas Klöden (Ger) Astana 0:00:54
7 Tony Martin (Ger) Team Columbia - HTC 0:01:00
8 Christian Vande Velde (USA) Garmin - Slipstream 0:01:24
9 Andy Schleck (Lux) Team Saxo Bank 0:01:49
10 Vincenzo Nibali (Ita) Liquigas 0:01:54
96 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:21:47
112 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano 0:27:30
127 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano 0:29:13
155 Cycril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 0:37:20
156 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 0:37:33
161 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom 0:38:34
170 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 0:46:13
175 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano 0:49:32
176 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano 0:49:56





















