Tour de France #5
2009年7月 9日 Web Staff
[TP][前日][1ステージ][2ステージ][3ステージ][4ステージ][5ステージ][6ステージ]
[7ステージ][8ステージ][9ステージ][R1][10ステージ][11ステージ][12ステージ]
[13ステージ][14ステージ][15ステージ][R2][16ステージ][17ステージ][18ステージ]
[19ステージ][20ステージ][21ステージ]

[上:スタート後15km過ぎから飛び出したティマーを含む6名がゴールを目指す]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com
[下:最高のタイミングで先頭6名から抜け出したヴォクレールが待望の初優勝!]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com
7/8(水)に、[第5ステージ]が行われました。
◆大会公式WEBサイトはこちら[http://www.letour.fr/]
7月4日〜26日の23日間に渡って、
UCI「HIS」のステージレース、「Tour de France」が開催されます。
このレースに、スキル・シマノから以下の9名がエントリー。
191 Cycril Lemoine (Fra)
192 Fumiyuki Beppu (Jpn)
193 Koen de Kort (Ned)
194 Simon Geschke (Ger)
195 Jonathan Hivert (Fra)
196 Thierry Huppond (Fra)
197 Piet Rooijakkers (Ned)
198 Albert Timmer (Ned)
199 Kenny Robert van Hummel (Ned)
※参加チーム=20チーム
ツール・ド・フランスの第5ステージが「ル・キャップ・ダグド」から「ペルピニャン」までの196.5kmで競われ、レース序盤から飛び出した6名のうち、残り5kmで最後の攻撃を成功させた地元フランスのスター選手ヴォクレールが、見事に逃げ切って初のステージ優勝を飾りました。
総合争いでは、途中の横風区間でサクソバンクが奇襲攻撃に出たものの、集団を大きくブレークするには至らずに、上位の順位に大きな変動はありません。
スキル・シマノ勢は本日のステージでも大活躍を演じ、序盤から飛び出した6名の中にアルバート・ティマーが入って、最後の最後まで優勝したヴォクレールを追い上げる激走をみせてくれました。
あわやステージ優勝?と期待させる走りは、確実にツールの中で高い存在感を示しています。

[上:各国のメディアから注目されるスキル・シマノの別府選手]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com
[中:ツール・ド・フランス用にチームが用意したスペシャルバス]
[下:完成車重量で6kg台を実現する新型デュラエースで組まれたバイク]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆以下、今西監督のレポートです。
2009-07-08「Tour de France 第5ステージレポート」
平地ステージ ル・キャップ・ダルゴ〜ペルピニャン 196.5km
アルバート・ティマー、惜しくも逃げ切れず*!
本日の第5ステージは、スキル・シマノのオランダ人、アルバート・ティマーが、20km地点から6人の先頭集団を形成し、ゴールを目指したが、惜しくもゴール前100mで大集団に飲み込まれ、15位という結果に終わった。
ティマーはラスト3kmを切ったところで、数秒前を行っていた今日の勝者したBboxブイグテレコムのボクレール単独で追い、2位の位置でゴールを目指したが、わずかのところで、大集団に追いつかれた結果となった。
しかし、第3ステージに続き、この日も先頭集団にスキル・シマノの選手が入り、初出場でありながら果敢に攻めた事は、さらにチームの存在をアピールできたであろう。
また日本人の別府選手も、序盤から何度も集団からの抜け出しを試みていたようだ。
別府選手コメント「序盤から抜け出しを試みたけど成功せず、代わりにアルバートが行ってくれた。今日は、とてもハードなレースだったし、アルバートの頑張りに感動した。」
[ステージ結果]
優勝 トーマ ヴォクレール(ブイグテレコム) 4h29m35s
14位 ケニー ファンヒュンメル(スキル・シマノ) +7s
72位 別府史之(スキル・シマノ) +7s
[個人総合時間]
1位 ファビアン カンチェラーラ(サクソバンク) 15h07m49s
134位 チェリー ユポン(スキル・シマノ) +6m33s
150位 別府史之(スキル・シマノ) +7m35s
*ロードレース界で、集団から抜け出し、先頭を走ることを「逃げる」と言う。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ツール・ド・フランスの現場では?」
現場で注目を集めている1つに、日本人の存在というものが大きく取り立たされています。
それは、日本人選手の2人、別府選手と新城選手はもちろん、それを取材に来たテレビクルーや記者も外国人記者の取材のネタになっているのです。
そのあおり(?)を受け、私も複数の記者に取材されました。
「日本でのロードレースの人気は凄いのか?あの2人の選手は、日本では誰しも知っててるスターなのか?」というような内容が多く、私はその度に希望を込めて「近い将来そうなるでしょう」と答えておきました。
やはり遥か遠い日本からの取材陣の多さに、周りは驚きを隠せなかったのでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

[上:日本だけでなく海外の記者にも注目を集める別府選手]
[中:ゴール後、多くの記者から取材を受けるアルバート・ティマー]
[下:個人総合1位の称号であるマイヨジョーヌを着用するサクソバンクのカンチェラーラ]
Photo by スキルシマノ今西尚志
◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
海沿いの平坦な196.5kmで行なわれたツール・ド・フランス第5ステージは、序盤から逃げを試みたトマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム)が、他の逃げメンバーを振るい落とし、スプリンターチームの追い上げを振り切って優勝。7度目のツール挑戦で初のステージ優勝に輝いた。
地中海に面した平野部を196.5kmかけて南下するツール第5ステージ。中盤に2つの山岳が登場するが、スプリンターでも難なく越えることが出来る。十中八九、スプリンターの勝負に持ち込まれると思われた。
アタック合戦の末に集団から飛び出したのは別府史之(スキル・シマノ)、トマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム)、アントニー・ジェラン(フランス、フランセーズデジュー)、マルチン・サパ(ポーランド、ランプレ)の4名。アタックを主導したフミだが、やがては脱落して集団に飲み込まれてしまう。
フミが吸収されるとミハイル・イグナチエフ(ロシア、カチューシャ)、アルバート・ティマー(オランダ、スキル・シマノ)、ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、フランセーズデジュー)の3名がアタックを成功させ、先頭の3名に合流。20km地点から6名の逃げが始まった。
この日サクソバンクはリーダーチームとしての責務を果たさず、タイム差は10分近くまで拡大。メイン集団はレース序盤からチームコロンビア・HTCとガーミンがコントロールし、逃げとのタイム差を3〜4分に保った。
2つの4級山岳を越えると、あとはゴールまで海岸線に近い平坦路が続く。最後の山岳の下りで落車したのはロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)。手首を痛めたヘーシンクは再スタートを切ったが、ちょうどその頃、サクソバンクが先頭に立って集団のペースを上げ始めた。横風区間での集団破壊を狙ったペースアップだ。
マイヨジョーヌまでローテーションに加わるサクソバンクの攻撃的なペースアップにより、集団は3つに分裂。ここからは、後続を引き離したいチームと、先行した集団に追いつきたいチームによる力勝負に。
後方に取り残されたのはトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)やダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)ら。ヘーシンクは何とかこの第2集団に追いついた。
約40kmに渡るこのメイン集団と第2集団のハイスピードバトルは、結果的に残り20km地点で第2集団が追いついてフリダシに戻った。しかし左手でハンドルバーを握れないヘーシンクはこの集団から脱落。結局ヘーシンクはグリシャ・ニアマン(ドイツ)にサポートされながら9分35秒遅れでゴールした。
集団のペースアップによって、逃げグループのリードは一時的に40秒差まで縮まっていた。ゴールまで30kmを残して逃げのリードは40秒。逃げ切るには絶望的な数字だ。
しかし一旦1つに戻った集団はスローダウン。このペースの緩みにより、スプリンターチームが本格的な牽引を始めた残り15kmの時点で、タイム差は1分25秒まで拡大した。集団スプリントに持ち込みたいチームコロンビア・HTCやガーミンが慌てて全力で追撃したが届かず、ステージ優勝の行方は先頭6名に絞られた。
やがて残り6km地点で先頭からイグナチエフがアタックを仕掛けると、逃げグループの中でのステージ優勝争いが勃発。イグナチエフのアタックは成功せず、残り5kmで飛び出したヴォクレールが独走態勢に入った。
追い上げるティマーとイグナチエフ、そしてメイン集団。しかしヴォクレールは先頭を最後まで守り抜いた。後方を何度も確認し、勝利を確信したヴォクレールは首を振りながら沿道の歓声に手を振って応え、そして両手を広げてゴール。逃げ切り勝利を飾った。
キャリア初のツールステージ優勝を、劇的な逃げ切りで成し遂げたヴォクレール。2004年に大逃げを決めてマイヨジョーヌを10日間着た男が、7度目のツール挑戦でようやくステージ優勝を手にした。
奇しくもこの日はジャンルネ・ベルノドー監督(Bboxブイグテレコム)の53回目の誕生日。長年同監督の下で走るヴォクレールは、チーム創設以来2度目のステージ優勝という素晴らしいバースデープレゼントを恩師にプレゼントした。
7秒遅れでゴールにやってきたメイン集団は、ティマーとイグナチエフを飲み込み、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)を先頭にゴール。カヴはステージ3勝を逃したが、ポイント賞のリードを広げることには成功した。また、新城幸也(Bboxブイグテレコム)はステージ18位に入り、8ポイントを加算している。
総合成績に変動は無く、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)がランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)を0.22秒リードしてマイヨジョーヌをキープしている。
また、大きく遅れてゴールしたヘーシンクは、搬送先の病院で手首骨折の診断を受けた。ラボバンクのサブエースとして、新人賞&山岳賞争いに絡むと予想されたヘーシンクは無念のリタイア。ほろ苦いツールデビューとなった。
◆第5ステージ[リザルト]
[Tour de France - France - HIS - Le Cap d'Agde-Perpignan 196.5km]
1 Thomas Voeckler (Fra) BBOX Bouygues Telecom 4:29:35
2 Mikhail Ignatiev (Rus) Team Katusha 0:00:07
3 Mark Cavendish (GBr) Team Columbia - HTC
4 Tyler Farrar (USA) Garmin - Slipstream
5 Gerald Ciolek (Ger) Team Milram
6 Danilo Napolitano (Ita) Team Katusha
7 Jose Joaquin Rojas Gil (Spa) Caisse d'Epargne
8 Lloyd Mondory (Fra) AG2R La Mondiale
9 Oscar Freire Gomez (Spa) Rabobank
10 Thor Hushovd (Nor) Cervelo Test Team
14 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano
15 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
18 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom
72 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano
79 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano
108 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano
160 Cyril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 0:00:33
161 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano
172 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano 0:01:22
◆個人総合第5ステージ終了時[リザルト]
1 Fabian Cancellara (Swi) Team Saxo Bank 15:07:49
2 Lance Armstrong (USA) Astana
3 Alberto Contador Velasco (Spa) Astana 0:00:19
4 Andreas Klöden (Ger) Astana 0:00:23
5 Levi Leipheimer (USA) Astana 0:00:31
6 Bradley Wiggins (GBr) Garmin - Slipstream 0:00:38
7 Haimar Zubeldia Aguirre (Spa) Astana 0:00:51
8 Tony Martin (Ger) Team Columbia - HTC 0:00:52
9 David Zabriskie (USA) Garmin - Slipstream 0:01:06
10 David Millar (GBr) Garmin - Slipstream 0:01:07
134 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:06:33
139 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom 0:06:49
142 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano 0:07:07
144 Cyril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 0:07:13
150 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 0:07:35
152 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano 0:07:52
157 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano 0:08:44
158 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano 0:08:48
171 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 0:11:09




















