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Tour de France #20

2009年7月26日 Web Staff

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[上:"死の山"モン・ヴァントゥーを必死に登る別府選手]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com
[下:序盤から逃げを打ったガラーテが念願のツールステージ優勝を飾る]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

7/25(土)に、[第20ステージ]が行われました。

◆大会公式WEBサイトはこちら[http://www.letour.fr/]

7月4日〜26日の23日間に渡って、
UCI「HIS」のステージレース、「Tour de France」が開催されます。

このレースに、スキル・シマノから以下の9名がエントリー。

191 Cycril Lemoine (Fra)
192 Fumiyuki Beppu (Jpn)
193 Koen de Kort (Ned)
194 Simon Geschke (Ger)
195 Jonathan Hivert (Fra)
196 Thierry Huppond (Fra)
197 Piet Rooijakkers (Ned)
198 Albert Timmer (Ned)
199 Kenny Robert van Hummel (Ned)
※参加チーム=20チーム

ツール・ド・フランスの第20ステージが「モンテリマール」から「モンヴァントゥー」までの167kmで行われ、序盤に飛び出した16名の先頭グループに入っていたガラーテ(ラボバンク)が、追い上げる有力勢の追撃を辛くもかわして自身初のツールステージ優勝を飾りました。

総合争いでは、総合2位につけているアンディ・シュレク(サクソバンク)が執拗にアタックを繰り返しましたが、総合首位のコンタドール(アスタナ)は冷静にアンディをマーク。同タイムでゴールして総合1位の座をほぼ確定的なものとしました。また、総合3位のアームストロングも遅れずにゴールし、パリでの表彰台をほぼ決めた形となっています。

スキル・シマノ勢は、序盤に形成された16名の逃げにルモワンヌとティマーが入り、最後は有力グループの追い上げに吸収されてしまったものの、積極的な走りでチームアピールを続けています。

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[上:ルモワンヌとティマーが16名の先頭グループに入ってヴァントゥーを目指す]
[下:92位でゴールした別府選手にパリ・シャンゼリゼが近づいてきた!]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com


Imanishi_hisafumi
◆以下、今西監督のレポートです。

2009-07-25「Tour de France 第20ステージレポート」
上級山岳ステージ モンテリマール〜モンヴァントゥー 167km

”魔の山”モン・ヴァントゥー、別府完走に王手!

本日のステージの見所は、頂上ゴールとなる伝説の峠「モン・ヴァントゥー」。

この草木が生えない”禿が山”では、今までのツール・ド・フランスで数々の死闘が繰り広げられ、1967年大会では、イギリス人選手トム・シンプソンの死亡事件もあり、”魔の山”として恐れられてきた峠である。

レースの方は、この”魔の山”を前に飛び出しを図りたい選手により、スタート早々からスピードが上がる。

それにより序盤にから16名の先頭集団が出来上がる。

そこにスキル・シマノは、今日も選手を送り込むことに成功。

フランス人シリル・ルモワンとオランダ人のアルバート・ティマーが入った。

彼らの先頭集団は快調に後続との差をひらげ、最大10分の差となる。

しかし、逆転優勝を企むサクソバンクチームがメイン集団とのタイム差をつめ始める。

そして差を5分に詰めて、約20kmの上りが続くモン・ヴァントゥに突入。

そこでは、最後のリーダージャージ争いでメイン集団も分裂し、前で走っていたアルバートやシリルも追いつかれてしまう。

別府も第2集団に取り残され懸命に頂上を目指して上る。

結局、ステージ優勝は、アルバートらと最初から飛び出したラボバンクチームのユアン・ガラーテ(スペイン)であった。

スキル・シマノは、46位のアルバートがチーム最高位。

昨日、7位と健闘した別府は、92位と今日も危なげない走りで、総合順位112位で、明日の最終日を迎えることとなった。

別府選手のコメント
「精一杯すべて自分の力を出し切った。明日の最終ステージも頑張りたい」

Photo_by
[実質、最後の決戦に向かうスタート前の選手達]
Photo by スキルシマノ今西尚志

Photo_by_shiho_dohi
[最後の難関を終えて、感極まった別府選手]
photo by Shiho Dohi

◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。

超級山岳モンヴァントゥーにゴールするツール・ド・フランス第20ステージは、総合成績を決定づける最後の難関山岳ステージ。逃げに乗ったフアンマヌエル・ガラーテ(スペイン、ラボバンク)が優勝を飾り、シュレク兄弟の攻撃を防ぎきったアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が総合首位を守った。

第96回ツール・ド・フランスの総合成績を決定づける最終日前日のモンヴァントゥー。プロヴァンスを見下ろすこの標高1912mの単独峰はカテゴリー超級に設定されており、瓦礫に覆われた独特の風貌も影響して、今大会の目玉ステージとして注目が集まった。

逃げ切り勝利を目指して序盤から飛び出したのは、総合ですでに遅れているトニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア・HTC)やフアンマヌエル・ガラーテ(スペイン、ラボバンク)、ホセイバン・グティエレス(スペイン、ケースデパーニュ)ら16名。

レース中盤にタイム差は10分30秒まで広がったが、アスタナとサクソバンクの集団コントロールによりレース後半にかけてタイム差は縮小を開始。残り50kmを切ってからのアスタナのペースアップによって、タイム差はグングン縮小した。

先頭グループは5分のリードを保ってモンヴァントゥーに突入。この上りは登坂距離21.1km・平均勾配7.6%。登坂時間が1時間に迫るため、5分は決して充分なタイム差ではない。本格的な上りが始まると先頭グループは崩壊し、先頭はガラーテとマルティンの2人に絞られた。

後方でメイン集団の選手たちが攻防を広げる中、ガラーテとマルティンは協力して瓦礫に覆われた禿げ山を駆け上がった。後方からマイヨアポワ(山岳賞ジャージ)を着るフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)が飛び出して追撃したが、向かい風の強い上りでは先頭2人に有利。ペッリツォッティの追撃を振り切った2人によるステージ優勝争いが繰り広げられることに。

頂上まで1kmを残してガラーテがアタックして独走。しかし向かい風の強さにより失速し、マルティンが合流して最終ストレートにやってきた。

パリ〜ニースやツール・ド・スイスで山岳賞に輝くなど、TTスペシャリストからオールラウンダーへと進化しつつあるマルティン。しかしヒルクライム真っ向勝負ではピュアクライマーのガラーテに分があり、最終ストレートで先行したガラーテが両手を挙げてゴールに飛び込んだ。

33歳のベテラン山岳スペシャリストガラーテは、3つのグランツール全てでステージ優勝を達成。ロバート・ヘーシンク(オランダ)の序盤リタイアやデニス・メンショフ(ロシア)の失速など、調子の上がらないラボバンクに嬉しいステージ1勝目をもたらした。

メイン集団はサクソバンクとアスタナの強烈なペースアップによって、モンヴァントゥー突入時ですでに30名ほどに縮小。積極的に動いたのは、シュレク兄弟(ルクセンブルク)の総合ジャンプアップを狙うサクソバンクだ。

本格的な上りが始まるとニキとクリスアンケルの2人のセレンセン(デンマーク、サクソバンク)が集団のペースを上げ、シュレク兄弟の兄フランクのアタックを皮切りに総合争いが勃発。弟アンディが断続的にアタックを仕掛け、コンタドールとヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)のみがこれに食らいついた。

Aシュレクがハイペースを刻むマイヨジョーヌグループは、総合3位ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)や総合4位ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン)、総合5位アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)、総合6位Fシュレクらを突き放す勢いでモンヴァントゥーを駆け上がる。タイム差は40秒まで広がった。

しかしアタックと牽制で加減速を繰り返すAシュレクとコンタドールのペースは上がらず、一定ペースで走ったアームストロンググループが残り6kmでコンタドールらに合流。沿道に瓦礫の山肌が広がる向かい風の強い“モンヴァントゥーらしい上り”を前に、総合争いはフリダシに戻った。

Aシュレクの断続的なアタックはウィギンズとクレーデンが脱落させたが、マイヨジョーヌのコンタドールは沈まず。Aシュレクとコンタドールは最後まで離れず、ステージ優勝者から38秒遅れでゴール。自身2度目の総合優勝をほぼ手中に収めたコンタドールは、片手を突き上げてゴールに飛び込んだ。

守りの走りに徹したアスタナは、コンタドールが総合首位、アームストロングが総合3位をキープ。攻めに攻めたサクソバンクはFシュレクが総合順位を一つ上げたが、総合4位ウィギンズには3秒届かなかった。

日本人選手は別府史之(スキル・シマノ)が14分40秒遅れの92位。新城幸也(Bboxブイグテレコム)は25分49秒遅れのグルペット内でゴールした。ツール・ド・フランスも残すところ1ステージ。日本人選手初のツール完走を確実にした2人は、シャンゼリゼでの最後のチャンスにかける。

◆第20ステージ[リザルト]
[Tour de France - FRA - HIS - Montélimar-Mont Ventoux 167km]
1 Juan Manuel Garate Cepa (Spa) Rabobank 4:39:21
2 Tony Martin (Ger) Team Columbia - HTC 0:00:03
3 Andy Schleck (Lux) Team Saxo Bank 0:00:38
4 Alberto Contador Velasco (Spa) Astana
5 Lance Armstrong (USA) Astana 0:00:41
6 Fränk Schleck (Lux) Team Saxo Bank 0:00:43
7 Roman Kreuziger (Cze) Liquigas 0:00:46
8 Franco Pellizotti (Ita) Liquigas 0:00:56
9 Vincenzo Nibali (Ita) Liquigas 0:00:58
10 Bradley Wiggins (GBr) Garmin - Slipstream 0:01:03
46 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 0:06:28
69 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:09:33
80 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano 0:12:09
87 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano 0:13:41
90 Cycril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 0:14:10
92 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 0:14:40

149 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom 0:25:49
156 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano

◆個人総合第20ステージ終了時[リザルト]
1 Alberto Contador Velasco (Spa) Astana 81:46:17
2 Andy Schleck (Lux) Team Saxo Bank 0:04:11
3 Lance Armstrong (USA) Astana 0:05:24
4 Bradley Wiggins (GBr) Garmin - Slipstream 0:06:01
5 Fränk Schleck (Lux) Team Saxo Bank 0:06:04
6 Andreas Klöden (Ger) Astana 0:06:42
7 Vincenzo Nibali (Ita) Liquigas 0:07:35
8 Christian Vande Velde (USA) Garmin - Slipstream 0:12:04
9 Roman Kreuziger (Cze) Liquigas 0:14:16
10 Christophe Le Mevel (Fra) Française des Jeux 0:14:25
90 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 2:22:58
111 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano 2:53:25
112 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 2:54:54
113 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano 2:55:28
128 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 3:16:01

130 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom 3:16:44
144 Cycril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 3:36:14
154 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano 3:49:39

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