Tour de France #10
2009年7月15日 Web Staff
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[上:スタート直後から積極的に飛び出したウポンがラスト2kmまで逃げ続ける]
[下:ステージ3勝目を挙げたカヴェンディッシュが奇妙なパフォーマンスをみせた]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com
7/14(火)に、[第10ステージ]が行われました。
◆大会公式WEBサイトはこちら[http://www.letour.fr/]
7月4日〜26日の23日間に渡って、
UCI「HIS」のステージレース、「Tour de France」が開催されます。
このレースに、スキル・シマノから以下の9名がエントリー。
191 Cycril Lemoine (Fra)
192 Fumiyuki Beppu (Jpn)
193 Koen de Kort (Ned)
194 Simon Geschke (Ger)
195 Jonathan Hivert (Fra)
196 Thierry Huppond (Fra)
197 Piet Rooijakkers (Ned)
198 Albert Timmer (Ned)
199 Kenny Robert van Hummel (Ned)
※参加チーム=20チーム
ツール・ド・フランスの第10ステージが、「リモージュ」から「イスデュン」までの194.5kmで行われ、スタート直後から逃げた4名がゴール手前2kmまで逃げ続けましたが、最後は多数のスプリンター系チームの追走に捕まり、完璧なスプリントトレインをみせたチームコロンビアのカヴェンディッシュが今大会3勝目を飾りました。
総合争いでは、ウィギンス(ガーミン)がゴール前で集団が割れた影響で15秒を失ったほかは、特に目立った変動はありませんでした。
スキル・シマノ勢は、フランス革命記念日に地元フランスのティエリー・ウポンが逃げを決め、最後は単独で逃げ続けるパフォーマンスを見せ付けましたが、残念ながらゴール手前2kmで捕まってしまいました。それでも、見事敢闘賞を獲得!翌第11ステージに於いては、栄光の敢闘赤ゼッケンを着用してスタートすることになります。また、ウポン吸収後のバンチスプリントでは、ピレネーで耐え続けたファンヒュンメルが7位に食い込む活躍をみせてくれました。

[上:休養明けでコンディションも良く余裕を持って走る別府選手]
[中:フランス革命記念日に逃げを決めて敢闘賞を獲得したウポン]
[下:久しぶりのゴールスプリント参加で7位に食い込んだファンヒュンメル]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆以下、今西監督のレポートです。
2009-07-14「Tour de France 第10ステージレポート」
平地ステージ リモージュ〜イスデュン 194.5km
チェリー・ウポンが敢闘賞獲得!
フランス人にとって特別な日「革命記念日」の7月14日は、スキル・シマノのフランス人、チェリー・ユポンによる飛び出しから始まった。
これを皮切りとして、後で3人が追いつき、4名による先頭集団が出来上がり、レースをリードして行く事となった。
一時、メイン集団とのタイム差が3分まで離れたが、きっちり図ったかのようにゴー手前1kmで、先頭4人は集団に飲まれて、最後はスプリント勝負になった。
このスプリントにより、ここまで2勝をあげているチームコロンビア(アメリカ)のイギリス人のマーク・カベンディッシュが3勝目を上げた。
一方、スキル・シマノは、ここまでの山岳ステージで苦戦していたスプリンターのケニー・ファンフュメルが7位に入る健闘を見せた。
また積極的な動きを見せたチェリーは、その日一番アグレッシブな走りをしたものに与えられる「敢闘賞」を受賞し、表彰台に上った。
注目の日本人選手、別府史之は、優勝者と同タイムの35位と健闘した。
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「ツール・ド・フランス豆知識」
今やレース中に、選手と監督は無線を通じて、指示や情報を流すのは常識化されている。しかし、選手の自主性を尊重、安全面の考慮ということで、無線の使用に関して賛否両論があるのが実情である。そんな中、テスト的な意味合いを込めて、今日のステージは、特別ルールとして「無線禁止」という取り決めになったのでる。当然、レースのオーガナイザーからの情報「ラジオツール」は、随時チームの監督車と繋がっており、パンク等のハプニングの際は、すぐに対応できるようになっているが、レース展開に応じての監督からの指示や選手間での会話が無線を通してできないようになったのだ。その為、選手は常に自分で考え、もっと本能的にレースをするようになり、これまでのシステム化されたレースから、もっと”活性化”すると睨んでの思惑であったが、選手にとっては、結局は普段とあまり変わらないレース展開となったようだ。
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[上:通常、選手は耳にイヤホンを装着し、レース中にコミュニケーションをとる]
[下:車にセットされた無線を通じて、監督は選手と話すことができる]
Photo by スキルシマノ今西尚志

[敢闘賞の表彰を受けるチェリー、明日のステージでは赤のゼッケンを着用する]
Photo by Rokuro Inoue
◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
無線機の使用が禁止されたツール・ド・フランス第10ステージ。メイン集団は時間に余裕をもったコントロールを見せ、問題なく集団スプリントに持ち込まれた。優勝は常勝チームコロンビア・HTCに発射されたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)。スプリントで敵無しの3勝目を飾った。
この日は特別ルールとして、選手やスタッフ間で使われる無線機の使用が禁止された。監督の指示通りに動く選手たち判断力が低下していると危惧する声と、パターン化したレース展開を盛り上げるための試みだ。
噂された選手たちのボイコットは起こらず、レースは無事にリモージュをスタート。ゴール地点イスーダンまで北上する194.5kmは旅路は曇りがちで、途中パラパラと小雨が選手たちを濡らした。
この日逃げを試みたのはティエリー・ウポン(フランス、スキル・シマノ)、ブノワ・ヴォグルナール(フランス、フランセーズデジュー)、ミハイル・イグナチエフ(ロシア、カチューシャ)、サミュエル・ドゥムラン(フランス、コフィディス)の4名。タイム差は25km地点で早速3分50秒まで広がった。
総合成績ですでに大きく遅れている選手たちの逃げ。通常ならタイム差が10分まで広がってもおかしくない展開だ。しかし無線機使用が禁止されているため、メイン集団はスプリンターチームが余裕をもったペースコントロールを見せ、逃げを常に射程圏内に抑え込んだ。
タイム差が1〜2分を推移したままレースは進み、残り30kmの時点でついにタイム差は1分を切る。逃げグループではそれまで一切先頭交代に加わらなかったイグナチエフの引きによってペースアップ。ここからイタチごっこが始まった。
残り20kmで30秒まで縮まったタイム差は、追い風が逃げグループに味方して残り10kmでも変わらず30秒。しかしスプリンターチームの追い上げには敵わずに、残り1.5kmで逃げは全て吸収されてしまう。最後まで諦めずにアタックして逃げ続けたウポンがこの日の敢闘賞に輝いた。
メイン集団の先頭で主導権を握ったのは、集団を割るほどのハイスピードな引きを見せたチームコロンビア・HTC。ヒンカピー(アメリカ)の強烈なリードにより、気づけば先頭は発射台レンショー(オーストラリア)、本命カヴェンディッシュ(イギリス)、マイヨヴェールのフースホフト(ノルウェー)、伏兵ファラー(アメリカ)の4名が少し飛び出した状態に。
この圧倒的有利な状況の中で、ラスト200mで飛び立ったカヴェンディッシュ。後方のフースホフトを突き放す加速を見せ、先頭のままゴールに飛び込んだ。新調したマイヨヴェールカラーのサングラスをアピールするほど余裕の勝利だった。
ステージ2位は、スプリント中しきりに後方を確認していたフースホフト。ステージ優勝を飾ったカヴェンディッシュが大きくポイントを伸ばしたが、山岳ステージでポイントを稼いだフースホフトがマイヨヴェールを6ポイント差で守っている。
平坦コースで優勝してポイントを荒稼ぎするカヴェンディッシュと、平坦コースで上位入賞しながら山岳コースでもポイントをコツコツ貯めるフースホフト。マイヨヴェール争いはこの2人に絞られたと言っていいだろう。
新城幸也(Bboxブイグテレコム)と別府史之(スキル・シマノ)はそれぞれ26位と35位でゴール。Bboxブイグテレコムは8位にウィリアム・ボネ(フランス)、10位にサイード・ハドゥ(フランス)を送り込んだが、スプリント勝負の最前線には絡めなかった。
また、集団は割れてゴールしたため、中切れが起こった52位と53位の間には15秒のタイム差がつけられた。この中切れの被害を被ったのはブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン)とリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)の2人だ。
山岳で健闘して総合5位につけていたウィギンズは15秒のタイムロスにより総合7位にダウン。ライプハイマーは総合4位から5位にダウン。これにより総合2位から5位までアスタナ勢が独占する形に。リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)は6秒差でマイヨジョーヌを着続けている。
結果的に、大きなトラブル無く無線機禁止の第10ステージは終了。ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)がレース後、つぶやきサイトTwitterで「これまで経験した10回以上のツールの中で、最もリラックスしたステージの一つ」とコメントするほど平穏な一日だった。無線機禁止は第13ステージでも行なわれる予定だ。
レース中盤に落車したクルトアスル・アルヴェセン(ノルウェー、サクソバンク)は、鎖骨に違和感を覚えながらも完走。搬送先の病院で鎖骨骨折の診断を受けたこのノルウェーチャンピオンは、今大会リタイア10号になってしまった。チーム公式サイトによると骨折は深刻で手術を要する。サクソバンクは貴重な戦力を一人失った。
◆第10ステージ[リザルト]
[Tour de France - France - HIS - Limoges-Issoudun 194.5km]
1 Mark Cavendish (GBr) Team Columbia - HTC 4:46:43
2 Thor Hushovd (Nor) Cervelo Test Team
3 Tyler Farrar (USA) Garmin - Slipstream
4 Leonardo Duque (Col) Cofidis, Le Credit en Ligne
5 Jose Joaquin Rojas Gil (Spa) Caisse d'Epargne
6 Lloyd Mondory (Fra) AG2R La Mondiale
7 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano
8 William Bonnet (Fra) BBOX Bouygues Telecom
9 Daniele Bennati (Ita) Liquigas
10 Saïd Haddou (Fra) BBOX Bouygues Telecom
26 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom
35 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano
51 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano
59 Cyril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 0:00:15
82 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
140 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano
153 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano
159 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:00:39
◆個人総合第10ステージ終了時[リザルト]
1 Rinaldo Nocentini (Ita) AG2R La Mondiale 39:11:04
2 Alberto Contador Velasco (Spa) Astana 0:00:06
3 Lance Armstrong (USA) Astana 0:00:08
4 Andreas Klöden (Ger) Astana 0:00:54
5 Levi Leipheimer (USA) Astana
6 Tony Martin (Ger) Team Columbia - HTC 0:01:00
7 Bradley Wiggins (GBr) Garmin - Slipstream 0:01:01
8 Christian Vande Velde (USA) Garmin - Slipstream 0:01:24
9 Andy Schleck (Lux) Team Saxo Bank 0:01:49
10 Vincenzo Nibali (Ita) Liquigas 0:01:54
105 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0:53:00
132 Koen de Kort (Ned) Skil-Shimano 1:13:01
138 Simon Geschke (Ger) Skil-Shimano 1:14:59
145 Yukiya Arashiro (Jpn) BBOX Bouygues Telecom 1:17:56
155 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 1:23:04
157 Cyril Lemoine (Fra) Skil-Shimano 1:23:06
158 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 1:23:11
166 Jonathan Hivert (Fra) Skil-Shimano 1:29:09
171 Kenny Robert van Hummel (Ned) Skil-Shimano 1:59:32























