44th Amstel Gold Race
2009年4月20日 Web Staff

[上:昨年に続いてティマーが逃げに乗り地元チームとしてレースをリードする]
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com
[下:ベテランのイワノフが自身のキャリア最大の勝利を新生カチューシャにもたらす]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com
4/19(日)に、[Amstel Gold Race]が行われました。
◆大会公式WEBサイトはこちら[http://www.amstelgoldrace.nl/]
4月19日(日)に、UCI-ProTourの[Amstel Gold Race]が開催されました。
このレースに、スキル・シマノから以下の8名がエントリー。
211 Roy Curvers (Ned)
212 Koen De Kort (Ned)
213 Theo Eltink (Ned)
214 Floris Goesinnen (Ned)
215 Steve Houanard (Fra)
216 Thierry Hupond (Fra)
217 Piet Rooijakkers (Ned)
218 Albert Timmer (Ned)
※参加チーム=24チーム
◆以下、[cyclowired.jp]のレポートです。
アルデンヌ・クラシックの1戦目、第44回アムステル・ゴールドレース(UCIプロツアー)は、初出場の新城幸也(Bboxブイグテレコム)が逃げに乗る活躍を見せた。レースは終盤に3名の逃げが決まり、名物カウベルグの上りスプリントを制したセルゲイ・イワノフ(ロシア、カチューシャ)が悲願の初優勝を飾っている。
レース中盤に始まった国際映像に映し出されたのは、逃げグループで積極的にローテーションする日本人選手の姿。今大会唯一の日本人出場選手、Bboxブイグテレコム所属の新城幸也は序盤からの逃げグループに入った。
開催44回目を迎えるアムステル・ゴールドレースが、今年もオランダ南部リンブルグ州を舞台に開催された。コースは大中小の周回コースで構成され、31の急坂が登場する起伏の激しい258km。大会初出場の新城幸也は、アタック合戦の末に形成された6名の逃げグループ内でレースを進めた。
この逃げは、72km地点で最大14分のリードを得たが、メイン集団を牽引するケースデパーニュやエウスカルテル、ラボバンクがそのタイム差を詰めていく。ゴールまで100kmを残して、タイム差は5分を切った。
合計3回通過するカウベルグの2回目、ゴールまで76kmを残してレースは動きを見せた。ピーター・ウェーニング(オランダ、ラボバンク)のカウベルグアタックをキッカケに、活性化したメイン集団からオスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)らが飛び出して追走グループを形成。リードが1分を切った逃げグループではニキ・テルプストラ(オランダ、ミルラム)がアタックを決めた。
そんな中メイン集団では2006年大会優勝者のフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)とマシュー・ロイド(オーストラリア、サイレンス・ロット)が激しくクラッシュ。両者とも地面に伏したまま動けず、そのまま救急車で病院へと搬送された。
追走グループに吸収された新城幸也は、それまで200km近く逃げているにもかかわらず、先頭交代に加わってテルプストラを追走。しかしハイペースに振るい落とされ、やがてはメイン集団に吸収された。
先頭テルプストラにはフレイレやマークス・ブルグハート(ドイツ、チームコロンビア)らが追いついたが、ラスト35kmですべての逃げは吸収。終盤のアタックポイントとして知られるグルペルベルグやクルイスベルグ、アイゼルボスウェグでは有力選手は動かなかった。
ロシアチャンピオンジャージを着るイワノフがラスト20kmでアタックしたが成功せず、続いてアタックしたロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)も数キロの独走の末にケウテンベルグで吸収される。
ラスト12km、急勾配のこのケウテンベルグでサイモン・ジェランス(オーストラリア、サーヴェロ)やロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)がペースを上げると、2004年大会覇者のダヴィデ・レベッリン(イタリア、ディキジョヴァンニ)は脱落。
先週風邪をひいたというレベッリンは「練習の距離を稼げずに、ゴールまで80kmを残して今日はダメだと思った。でもリエージュに向けて調子を上げるために、トレーニングとして走りきった」と語っている。
ケウテンベルグでのアタックはいずれも決まらず、頂上通過後にヘーシンクがアタック。ラスト10km地点のこのアタックにはカルステン・クローン(オランダ、サクソバンク)とイワノフが合流し、後続のメイン集団を20秒引き離して最後のカウベルグに向かった。
メイン集団はヨハン・ファンスーメレン(ベルギー)を始めとするサイレンス・ロット勢が猛烈に牽いて先頭3名を追うが、なかなかタイム差が縮まらない。先頭3名は牽制することなくカウベルグまで逃げ切り、上り手前で脱落したヘーシンクを引き離してイワノフとクローンが先行した。
逃げ吸収確実と判断を誤ったメイン集団がスローダウンする中、イワノフとクローンが大歓声のカウベルグを駆け上がり、ラスト200mでスプリント開始。力強い走りでイワノフが先頭に出ると、クローンの追い上げは届かなかった。8秒届かなかったメイン集団の先頭はフィリップ・ジルベール(ベルギー、サイレンス・ロット)が穫った。
地元のオランダ人選手2名を差し置いて優勝を飾ったイワノフ。しかしこのオランダレースに対する思い入れは人一倍強く、レース後は駆けつけた妻と抱き合い、喜びに沸いた。
「これはチームの勝利だ。今日はチームが強さを見せつけた。特にマッツァンティとボチャロフは僕を強力にサポートしてくれた。非常に感謝しているよ。これは夢の勝利だ。過去10年間、ずっとこの勝利を夢見ていたんだ」と、優勝者は語る。
イワノフは昨年大会でも終盤にアタックを繰り返して7位。バルトリ(イタリア)が優勝した2002年大会では2位に入っている。ロシア人選手のアムステル・ゴールドレース制覇は史上初。カチューシャは今シーズン14勝目を飾った。
連覇が期待されたダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)は「集団内で待ち続けたことが仇となった。ヘーシンクがアタックしたとき、誰が他の選手が追うと思って先行させてしまったんだ。最後のカウベルグに入ると、逃げは吸収できると思って集団はスローダウンしてしまった。もう手遅れだったよ。4位を狙ってジルベールらとスプリントしたけど、思うような走りが出来なかった」と、敗因を語る。
しかしクネゴのクラシック挑戦は終わったわけではない。「コンディションは上々。フレーシュ・ワロンヌとリエージュでは、戦線に加わるような走りが出来ると思う」と、次なるワンディクラシックに目を向けている。
そして気になるのはラスト73kmで落車したFシュレクの容態。チームサクソバンクの公式サイトによると、マーストリヒトの病院に搬送されたFシュレクは幸い擦過傷だけで事なきを得た。
地面に倒れ込み、ピクリとも動かない姿に一時は最悪の事態も想定されたが、Fシュレクは次戦フレーシュ・ワロンヌに出場する可能性もある。アンデルセン監督は「様子を見て水曜日(フレーシュ・ワロンヌ)出場するか決めたい。骨折が無いのなら、レース出場を禁じる理由がない」と、胸を撫で下ろした。
サクソバンクはクローンが2位、弟アンディ・シュレクが10位に入っている。惜しくも地元勝利を逃したクローンは「ラスト500mでアウターに入れて前に出たが、イワノフを振るい落とすことが出来なかった。勝利を逃したことは残念でならないけど、チーム的にも個人的にも満足のレースだった。シュレクも大事に至らなくて本当によかったよ。とにかくチームは強い。続くフレーシュ・ワロンヌとリエージュでも強さを発揮すると思う」と語る。
レキップ紙によると、Fシュレクと同じく病院に搬送されたロイドは、仙骨と骨盤を損傷。精密検査の結果が出ていないが、ツール・ド・フランス制覇を狙うエヴァンスにとってロイドの戦線離脱は痛い。
序盤から逃げグループに入り、追走グループに吸収後も先頭交代に加わるなど、粘り強い走りを見せた新城幸也は、13分52秒遅れでフィニッシュ。初出場で完走を果たした。プロトン内の評価は格段に上がったことだろう。

[初出場の新城選手がティマーと共に逃げに乗り終盤まで果敢な走りを魅せた]
photo(c):Yuzuru Sunada/www.yuzurusunada.com
スキル・シマノ勢は、昨年に続いてティマーが前半からの逃げに乗り、後半の勝負どころではデコールトが積極的に動いたが、最後はトップ選手達のアタックに対応できずにウポンの80位が最高位となっている。
◆[リザルト]
[Amstel Gold Race - Netherlands - ProT - 257.8km]
1 Serguei Ivanov (Rus) Team Katusha 6.38.31 (38.814 km/h)
2 Karsten Kroon (Ned) Team Saxo Bank
3 Robert Gesink (Ned) Rabobank 0.08
4 Philippe Gilbert (Bel) Silence-Lotto
5 Damiano Cunego (Ita) Lampre - N.G.C.
6 Alexandr Kolobnev (Rus) Team Saxo Bank
7 Simon Gerrans (Aus) Cervélo TestTeam
8 Nick Nuyens (Bel) Rabobank
9 Christian Pfannberger (Aut) Team Katusha
10 Andy Schleck (Lux) Team Saxo Bank
11 Christian Knees (Ger) Team Milram
12 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux
13 Jerôme Pineau (Fra) Quick Step
14 Samuel Sanchez (Spa) Euskaltel-Euskadi
15 Michael Albasini (Swi) Team Columbia - Highroad
16 Nicki Sörensen (Den) Team Saxo Bank
17 Michele Scarponi (Ita) Serramenti PVC Diquigiovanni-Androni Giocattoli
18 Roman Kreuziger (Cze) Liquigas
19 Vincenzo Nibali (Ita) Liquigas
20 Gustav Larsson (Swe) Team Saxo Bank
80 Thierry Hupond (Fra) Skil-Shimano 6.02
86 Koen De Kort (Ned) Skil-Shimano
103 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 9.34
122 Yukiya Arashiro (Jpn) BBox Bouygues Telecom 13.52
DNF Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano
DNF Theo Eltink (Ned) Skil-Shimano
DNF Steve Houanard (Fra) Skil-Shimano
DNF Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano
DNF Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano




















